初演は1899年4月26日にヘルシンキにて作曲者指揮により行われ、1902年にブライトコプフ・ウント・ヘルテルから出版された。
標題のない交響曲ではあるが、その内容はかなり交響詩風の作品である。第4楽章には「幻想風に」との指示まであるが、その一方で、第1楽章の序奏と第4楽章の序奏に同じ主題を用い、またどちらの楽章も最後はピツィカートで締めくくるなど全曲を統一するための工夫がなされている。チャイコフスキー、ボロディン、ブルックナーの影響が随所にうかがわれる。
出典 Wikipedia
シベリウスと言えば交響曲作家との評価として定着しています。しかし、彼の経歴を見てみると、交響曲に着手したのはずいぶん遅い時期であることに気づかされます。
確かに、この第1番のシンフォニーの前に「クレルヴォ交響曲」を発表していますが、あの作品は声楽をともなったカンタータのような作品です。クラシック音楽の王道としての交響曲のスタイルをもった作品としては、この第1番が番号通りに彼のファーストシンフォニーとなります。
彼はここに至るまでに、すでにクレルヴォ交響曲を完成させ、さらに「4つの伝説曲」や「カレリア組曲」などを完成させて、すでに世界的な作曲家としての評価を勝ち取っていました。そして、そう言う評価を得た交響詩の作品に続けて、4つの楽章にそれぞれ標題のついた交響曲をファーストシンフォニーとして計画します。
しかし、その試みは結局は放棄されます。
※出典http://www.yung.jp/index.php
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