2004/10/15

2004日本シリーズ開幕

 プロ野球の日本シリーズが始まります。

ところでパリーグの「プレーオフ」などという、馬鹿げた事を考えたアホは一体誰なのでしょうか?

よもやメジャーを真似たわけでもあるまいでしょうが、単一のリーグで半年間の長きに渡ってペナントを争ってきたのに、それに屋上屋を架すかのような「プレーオフ」の意味がまったくわかりません。

今年は第1ステージでは、シーズン2位の西武が3位の日本ハムを破ったところまでは良かったが、第2ステージではシーズン1位のダイエーが2位の西武に接戦の末に敗れるという波乱が起こり、シーズンで「4.5差」という大きな差を付けてペナントを制したダイエーが「おまけ」のプレーオフとやらで、5連敗でもしたのならともかくたったの一度だけ余計に負けただけで、シリーズに出られないという信じ難いような、何ともカントモ馬鹿げた結末になってしまいました。

仮にトップとは「12.0」も離された日本ハムが、まかり間違って第1、第2ステージを(僅か5勝で)制してしまっては

(長い半年間のペナントレースって、何のためにあったんだろう・・・?)

と誰しもが疑問に思わずにはいられないところで、これではまるで

《殆ど一発勝負に近い「プレーオフ」の対戦相手を決めるためにだけに、半年係りで135試合の予選を戦わせて来たのか》

とケチをつけたくもなるのが道理でしょう。

ダイエーと日本ハムはシーズンでは「12.0」と単純に12勝と12敗分もの開きがあるのに、万一この組み合わせになった場合は僅か「1勝」分のアドバンテージしかないというのは、これはもう無茶苦茶というしかありません。

日本シリーズなどでも明らかなように「短期決戦は、何が起こるかわからない」などといわれますが、その時の調子の良し悪しに大きく左右される要素が強く、それがために「半年間という長いペナントレース」という極力運などの要素を排除した、真の総合的な実力を競う制度になっているはずなのにも関わらずです。

しかしながら、幾らワタクシなどが怒ってみたところで、そして幾ら愚か者が決めた事とはいえ決まってしまったからにはそれが「ルール」であり、これによって中日の相手は西武という事になりました。

昨年の「鷹虎シリーズ」では、全7戦を神懸り的なパーフェクト予想で世間の度肝を抜いて見せたワタクシですが、今年は自信を持ってあれだけの予想を立てるほどにプロ野球を見るチャンスがなかったというか、Gのテイタラクで見る気がしなかったというのがホンネですが・・・

 予定通りの「中日vsダイエー」であれば、明らかにダイエー圧勝は目に見えていました。

なるほど、中日もセリーグを制しただけのしぶとさを備えた良いチームではありますが、いかんせん戦力に差がありすぎるというのがワタクシの見方で、ダイエーのあの打線こそは実に恐るべし。大舞台には滅法強い城島を筆頭に三冠王の松中、さらに井口に加え穴はあるもののツボにはまれば化け物のズレータ、意外性のバルデスといったあのクリーンアップは脅威です。

「最強打線」と持て囃された割りには、看板倒れのどこかの金満球団を遥かに上回る迫力である事は間違いなく、セリーグではナンバーワンの中日投手陣といえど、あの強力打線を封じ込めるのは不可能でしょう。

昨年は実力に大きな開きがありながらも「甲子園」という追い風を受けて、なんとか3勝出来た阪神でしたが、今年は実力通りダイエーの圧勝で「オレ流」監督の化けの皮がボロボロと剥がれていく様子が、早くも瞼に浮かんでくるようです。

一野球ファンとしては百戦錬磨の王ダイエーに、素人「オレ流」ドラが食い下がって久しぶりに野球の醍醐味を堪能出来るような好勝負を期待したいものですが・・・と書いてしまった後で思わぬ結果となり「プレーオフ」のおかげで、明らかに実力的にダイエーよりは数段劣る西武が相手となって、相変わらず悪運だけは滅法強い「オレ流」監督率いる中日にも、思わぬチャンスが巡って来たと言えるでしょう。

冒頭でも触れた通り「プレーオフ」という制度そのものには断固反対のワタクシでしたが制度として決まってしまった事であり、また今年に限って言えば第1ステージの「西武対日本ハム」、第2ステージの「ダイエー対西武」ともに「これぞプロ野球!」という醍醐味が堪能出来た素晴らしいゲームが続いた事は、認めないわけにはいきません。

今度は中日ドラゴンズが、セリーグ・チャンピオンとして『プレーオフの方が、よっぽどおもしろかったじゃないか・・・』とファンを失望させないような、なお素晴らしいゲームをしてくれる事を期待しようではありませんか。

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