第2期定期考査が行われ、上位20人が発表された。
女王マザーがトップの指定席に復帰し、前回トップの御曹司が2位。続く3位には、遂にヒムロが食い込んできた。
4位以下はヒルカワ、カトー、お嬢、淳子、ヨシカワ、麻衣子、ヒノと、おなじみの常連が並んだ。そんな中、トップ10の常連、というよりは「四天王」の一角のコンドーと、前回3位のサトジュンがトップ10から落ちるという波瀾があった。
小学校低学年時代は「2.0」だった視力が年々落ち、高校生になった頃から徐々に黒板の字が見辛くなるまで下がって来た。毎年行われる視力検査でも、前の年あたりから「眼鏡が必要」と診断されたが、なんとなく抵抗がありそのままにしていたが、黒板はともかくサッカーに影響が出てくるまでに低下して来た事もあって、仕方なく眼鏡屋へ行く事に。
学校ではにゃべばかりか、この年頃から視力低下に伴う眼鏡着用組が、かなり増えて来ていた。香里や奈津子は小学生の時から、真紀も中学で初めてお目にかかった時から既にメガネっ子だったし、美佳も中学から眼鏡組だ。
ムラカミも、まだ眼鏡はかけていなかったが、やはり急激な視力低下でにゃべ同様、眼鏡着用を言い渡されていた。
そんなこんなで、やっとこさ銀縁の眼鏡を新調し、翌日はすかさず皆から冷やかされる事に。
「なんか、冷たそうな感じがするぞー」
との意見が圧倒的に多かったのには、さすがに良い気持ちがせず
「勉強もしないアンタが、目を悪くするとは・・・TVゲームばかりやっているからじゃないの?」
と憤慨する母をなんとか説得し、直ぐに赤いフレームを新調した。
「にゃべ、眼鏡かけたら、なんか急にインテリっぽくなったねー」
と、千春は誉めてくれたが。同級では、千春も香(やはり高校から、時折メガネを掛けていた)も普段はコンタクトを愛用していたらしいが、目の中に異物を入れるという感覚には抵抗感があった。
「オレも、眼鏡をかけろと言われてな。メガネは鬱陶しいからコンタクトにしたかったんだが、どうもオレはコンタクトが合わんとか言われてなー」
と、大きな目をギョロつかせてムラカミがぼやいていた。
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