第2学年、年度末考査。風邪をおして受けた第4期では、まさかのワースト5位タイに沈んだマザー。入学以来、初めての屈辱を味わっただけに、この年度末にかける意気込みには並々ならぬものがあったか。その答えが、トンデモナイ結果となって表れた。
最早、マザーのトップ自体は誰一人驚く者とてなかったが、今回に限っては別だ。年度末考査は8教科800点満点だが、発表されたマザーの合計点は、ナント「790点」という実に信じ難い桁外れな高得点だった。
2位以下は精々750~760点だから、いかにこの得点が桁外れかわかろうというもの。そもそも高校のテストともなると、余程の高い学力に加え周到な注意力を備えていなければ満点を取るのは至難の業といえるが、この時のマザーは5教科程度は満点を取っていた計算だ。
ベテラン教師も
「790も取るなんて、今まで記憶にない・・・」
と、驚きを隠さなかったが、当のご本尊は
「前回は酷かったからね」
と、さも当然といった澄ました顔だったらしい。その、いつに変わらぬ大らかな笑顔の裏で、さぞかし鬼の努力をして来ていたのだろうか?
2位に生徒会長となった御曹司タカミネ、続く3位には前回の2位に続いてお嬢が食い込んだ。前回はトップのコンドーと2点差という結果で
「あんな変人の下じゃ、ちっとも嬉しくない」
などと扱き下ろしたと言われるじゃじゃ馬も、今回はトップに大差を付けられ声もなし?
御三家の一角のカトーは前回同様4位と振るわず、前回トップに立ったコンド―は5位に後退した。前回5位のヒムロは7位。
今回の結果は上位半分の180位までが発表の対象となったことで、これまでお目にかからなかった名前も散見された。
前回より少し上がったにゃべの22位を皮切りに、中学同窓の梓は28位、クラスメートの真紀が29位、畏友ムラカミが30位、美少女・茜が31位と続く。
サッカー部同僚のゴトーが50番台、さらに『B中』ではにゃべらとトップを争い第三期では15位に名を連ねていた香は70番台だ。同じ『B中』でトップ10常連だった奈津子、香里らはなんとか100番以内に位置するなど苦戦していた。
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