2005/02/04

ウルトラC(ドタバタ生徒会選挙part3) 

 (参ったな・・・なんとかトンズラする妙手はないものか・・・なにせ例の女魁が出て来た日にゃ、最早どうしようもなくなる・・・)

 

などと唸っているとこころに「奇跡の神風」が吹いた!

 

「白椿(茜)が辞退し、お嬢を担ごうとしているらしいぞ!」

 

「いや、生徒会が、お嬢に乗っ取られたらしい・・・」

 

というトンデモな噂が実しやかに流れてくるとともに、尾鰭がついてドンドンと大きくなっていった。

 

これを受けて、お嬢とは犬猿の仲で知られるフクザワの「瞬間湯沸かし器」が大爆発した。

 

「オークラ(お嬢)だと? なんで、アイツがしゃしゃり出てきやがるんだ!

嘗めんじゃねー! おい、どういうことだよ、御曹司?」

 

「知らんしらん・・・オレは、なんも聞いとらん・・・面白半分のデマに違いない」

 

「よし! オレが直談判してきてやる!」

 

「オイ、バカな真似はよせ!」

 

という御曹司の悲鳴に構わず、フクザワは脱兎のごとくにお嬢の元へ殴り込みに行った? (▼д▼)y──┛~~

 

「オイ!

オマエが白椿を引き摺り下ろして、書記を乗っ取るとか噂になっとるが、一体、どーゆーことだ!」

 

と、烈火のごとくに詰め寄ったフクザワ。あの「お嬢」に対して、これだけ強く出られるクソ度胸の塊は、この男にしかできない芸当だったが、これしきにビビる「お嬢」であるまいことか!

 

「はぁ?

なに寝言を言ってんの?

生徒会を乗っ取るって? 私が『あんなもの』に興味があると思って?

そんな、バカバカしい!」

 

と冷笑を浮かべて退けると、鬼の形相に一変した。

 

「それよか、私はあんたの召使いじゃないんだから『オマエ』なんて気安く呼びつけないで!

二度と私の前に現れるな! (-o-)オリャ」

 

「くそ・・・この野郎・・・」

 

この修羅場におっとり刀で駆け付けたのが、すっかり「火消し役」となったマザーだ。

 

「あんないい加減なデマを真に受けるアンタは、まったくどうかしとるわ。顔洗って、出直して来い!」

 

と、マザーに追い立てられたフクザワ。そこへ、おっとり刀で現れた茜。

 

「私は辞退した覚えなんて、全然ないけど・・・なんかオークラさんに凄い迷惑かけちゃったみたいで・・・ゴメンネ」

 

と、ともかく謝ってみせたのは、さすがに水際立った対応だった。

 

「いーえ! 大方誰かが面白がって、いい加減なデマを流したんだろうと思っていたの。私は、まったく気にしてませんわ」

 

茜の社交術とマザーのフォローで、お嬢のヒステリーはすんなり収まった。もっとも「ヒステリー」と言っても、この場合は完全な濡れ衣だったが。

 

「この件、是非とも『会長さん』から、筋を通して説明して欲しいわ・・・」

 

というお嬢のリクエストで、遂に駆り出されたタカミネ会長。元から御曹司タカミネに惚れているお嬢だけに、この機を利用して接近しようとの目論見は明らかだった。

 

こうした一連のドタバタを利用したのが「機を見るに敏な」策士にゃべである ( ´艸`)ムププ

 

御曹司タカミネが、お嬢の説得に神経を使い果たしたのを見計らって、ドサクサで

 

「もう、好きにしてくれー」

 

と辞退了承の「言質」を取るのに成功した。

 

こうして、皆がそれぞれの思惑で右往左往、周章狼狽する中

 

「タカミネ会長が

『生徒会には、太陽のような明るさが必要だ!』

と言うから、オマエと交代することになったぞ!」

 

とダマクラカシて、次点の明日香と入れ替わるという「ウルトラC」を演じた。

 

「あれ?

いつの間に、にゃべが消えたん?」

 

「タカミネ会長の要望で、次点の明日香と交代したのだ!

『わが生徒会に、太陽の輝きを!』

これが、タカミネ生徒会のキャッチフレーズらしい・・・」

 

「ウソばっか!
いつの間に逃げたんだよ・・・ったく、油断も隙もないやっちゃな・・・」

 

とマザーらからは呆れられたものの、すべてはアフターカーニバル

*▽´*) ウヒョヒョヒョ

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