第3学年の第1期定期考査は、新生徒会長となった御曹司タカミネのトップで幕を明けた。タカミネの定期考査トップは、マザーと並ぶ5度目である。
前年度の年度末考査で「8教科790点」という、前代未聞(?)の高得点を叩き出したマザーは、御曹司に敗れ2位に後退。続く3位にサトジュン、4位にヒムロが食い込んできたのが、今回のトピックと言えた。
御三家の一角カトーは5位に落ち、前々回2位、前回3位とトップを窺う位置に君臨したお嬢は10位に後退。依然としてまったく勉強しないにゃべだが、なぜか15位に再浮上した。
発表は100位まで。13位の淳子はともかく、19位の茜の健闘が目に付く。20番台に梓、30番台に真紀、40番台にムラカミ、千佳、ゴトー、そして『B中』では上位の常連だったもろこは50番台、奈津子、香里が80番台。
続いて行われた全国統一模試では、マザーが「全国2位」という大快挙が生まれた。中学時代には全国統一模試で、中部地区トップを記録した事があったというマザーだが
「やっぱ中部でトップより、全国2位の方がうれしいかな」
と胸を張りつつも
「でもまだまだ、上に1人居るから」
などと、まったく舞い上がる様子がなかった。
「上に、あと1人しかいない」ではなく「上に、まだ1人居る」と考えるところに、彼女の向上心を見る思いがした。
このテストでは御曹司タカミネも100番以内に食い込み、これはこれで素晴らしい快挙と言えたが、なにしろ「全国2位」の前にはすっかり蔭が薄かった。
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