かつてワタクシは、食べ物の好き嫌いが非常に少ないいという事を、密かなる自慢にしていました。肉・魚はほぼオールマイティーであり、野菜も大体において好きなものばかりであり、しいて嫌いなものを挙げるならカボチャゃとピーマン、ニンジンといったところでした。
とはいえ、どれもまったく食べられないというほどではなく、ニンジンは生のスティックはまったくダメとはいえ、煮物のヤツなら案外美味しく食べられるし、ピーマンは子供の頃はまったくダメでしたが、煮たり炒めたりと調理したヤツは、成人になってからはまあフツーに食べられるようになりました。
最もダメなのがカボチャで、カボチャの煮物などは匂いを嗅いだだけで気分が悪くなってくるほどですが、それでも天ぷらで揚げた時のあの甘い食感が結構美味しく感じられるくらいだから、まったく満更ダメという事でもなく工夫次第ではなんでも食べられるではないか、と自負していたものです。
ところが東京に引っ越してきてからは、こんなワタクシにもそれなりに嫌いな食べ物があるものだ、と何度も痛感させられるハメになります。まず何と言っても、最もダメなのが納豆です。納豆ばかりは、あの強烈な匂いと見た目だけで食欲をなくすほどで、産まれてからずっと過ごしてきた地元愛知には「納豆がなかった」といってもいいくらいに、日常の食生活の中ではまったく縁がなかっただけに、すっかり盲点となっていました。
次いで「オクラ」です。
そもそも、このオクラとは一体なんなのか?
これも納豆同様に、地元では殆どお目にかかった記憶がなかった食材でしたが、東京では弁当などを買うと必ずと言ってもよいくらいに、このマズイ食べ物が片隅にしっかりと入ってるではないか。単にマズイばかりでなく、納豆のように粘々としたなんとも嫌な味がする上に、隣に入っている食材にまで臭い匂いが移って、台無しにしてしまうのが腹立たしい(最近では、躊躇いなく真っ先に棄てていますが)
この二つは、東京に来てからよく見かけるものですが、東京に出て来てからというよりは最近よく出てきた料理として「コリア系料理」がサッパリダメです。キムチ、ピビンバなどは以前からあったのでしょうが、当時はまだ「コリア料理」というカテゴリの中で、マニアの間でひっそりと食されていたものが、最近ではメジャーな存在として大衆食堂などでデカイ顔をして、日替わりのメニューに並んでいるのが実に迷惑千万なのである。
基本的に和食党のワタクシとはいえ、アッサリとは程遠い中華料理はどれも好きなものばかりですが、あのコリア料理の強烈な匂いと味付けだけは、どうにも辟易とさせられるのは、あながち「コリア嫌い」に帰するだけでは説明が出来ないような気がします。同様に最近流行(?)の「あんかけもの」もダメで、食材の持ち味を考えずに、何でもかんでも「あんかけ」にしてしまうのは料理人の発想の貧しさではないのか、などと声を大にしたいところです ( ̄д ̄)ブツブツ
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