2005/06/12

ボロディン 弦楽四重奏曲第1番(第4楽章)

 

ボロディンの作品は、力強い叙事詩的性格と豊かな和声が特色である。

 

名高い「ロシア五人組」の同人として、ロシア的な要素は否定すべくもない。情熱的な音楽表現や比類のない和声法は、ドビュッシーやラヴェルといったフランスの作曲家にも影響を与えた。また同世代のロシア人作曲家の中では、自然にポリフォニーを扱う能力でも際立っている。

 

交響曲や弦楽四重奏曲のスケルツォ楽章は、ボロディンがメンデルスゾーンの作風を熟知していたことをうかがわせる。第1主題と第2主題との間に明確な対照性を与えず、それらに関連した要素を配置していく手法は、後の時代のシベリウスを予感させ、西欧的な二元性とは異なった思想基盤が表れている。

出典Wikipedia

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