2006/03/05

ベートーヴェン ヴァイオリンソナタ第5番『春』(第1楽章)

 


ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ第5番ヘ長調Op.24は、1801年に書かれた。その幸福感に満ちた明るい曲想から「スプリングソナタ(春)」という愛称で親しまれる大変有名な曲である。

 

元々、ベートーヴェンは前作のイ短調Op.23とセットで出版するつもりであったが、製本上の理由により別々に出版された。

 

1楽章Allegroは、ピアノの伴奏に乗ってヴァイオリンで有名な第1主題が歌われる。主題は10小節からなり、順次進行で下降したあと、跳躍を含む音型が3回繰り返されて盛り上がって終わるという、大変バランスの取れた非常に美しいメロディ。それがピアノで繰り返されたあと第2主題が導かれるが、それは第1主題と対比し和音連打によるものである。

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