●クロノス
ガイアはこれに腹を立て、息子のクロノスに斧を渡して復讐を頼んだ。
ガイアはこれに腹を立て、息子のクロノスに斧を渡して復讐を頼んだ。
ある夜、ウラノスがガイアのベッドに、のこのことやって来た。
部屋の隅に隠れていたクロノスは襲いかかり、男性自身を切り落とし海に投げ込んだ。
この時、海に零れた精液からアフロディテが生まれ、大地にしみ込んだ血から巨人族ギガスが生まれた。
クロノスは、ウラノスに代わって天地の支配者となった。
●ゼウス
クロノスは、妹レアを妻にした。
●ゼウス
クロノスは、妹レアを妻にした。
レアはヘスティア、デメテル、ヘラの三姉妹とハデス、ポセイドンを産んだ。
クロノスは「将来、お前も自分の子供に殺されるだろう」というウラノスの呪いを信じ、産まれた子供を全て呑み込んだ。
悩んだレアは秘かにクレタ島に渡り、6番目の子ゼウスを産んだ。
そして大きな石を産着にくるんで、クロノスに渡した。
クロノスは、その石を赤ん坊と思って呑み込んだ。
ゼウスは、クレタ島で女神アマルテイア(amalthea:やぎ座)の乳を飲んで育った。
成長したゼウスは、思慮の女神メティス(metis)に作らせた嘔吐薬をクロノスに飲ませ、兄姉達を吐き出させた。
メティスとゼウスの間に産まれた子供がアテナである。
ゼウスとクロノスの戦いが始まった。
ゼウス兄弟は力を合わせて戦い、クロノス率いるティタン神族をタルタロスに追放した。
ただ一人、力持ちのアトラス(Atlas:うしかい座)だけは追放されず、天と地が接触しないように天球を支える罰が与えられた。
この話は、アレクサンドロスの遠征により東方に伝えられ、インドの仏教遺跡に取り込まれた。
この戦いはティタノマキア(ティタン神族との戦い)と呼ばれ、英語のタイタニック(Titanic:巨大な、タイタン:Titan)の語源になった。
また、この戦いに勝ったゼウス一族が「オリンポスの神々」と呼ばれた。
●ギガントマキア
ガイアは自分の子供ティタン達がタルタロスに閉じ込められたことに怒り、巨人族ギガスにゼウスたちを攻めさせた。
これが「ギガントマキア」である。
「人間の力を借りないとこの戦いに勝てない」と予言されたため、英雄ヘラクレスを味方につけ、ゼウスたちが勝利を手にした。【ギガス:Gigas】複数形ギガンテスGigantes、ジャイアント(Giant)の語源
勝利を手にすると、ゼウスたちは思い上がり始めた。
ガイアは怒り、巨大な怪物テュポン(Typhon)を送り込んだ。
オリンポスの神々は驚き、動物に姿を変えてエジプトに逃げた(だから、エジプトの神々は動物の姿をしている)。
ゼウスは、一人で戦った。
テュポンは運命の三女神モイラ(moira)たちを脅し、どんな願いも叶う「勝利の果実」を手に入れて食べた。
すると、テュポンは急に力を失った。
実はその果実は、決して望みが叶わない「無常の果実」だった。
ゼウスはテュポンをシチリアに追いつめ、エトナ山の下敷きにした。
それ以来、テュポンがもがくとエトナ山が噴火した。
●ペルセウス( Perseus)
ギリシャ南部アルゴスの王アクリシオスは「娘の子供に殺される」という神託を受けた。
●ペルセウス( Perseus)
ギリシャ南部アルゴスの王アクリシオスは「娘の子供に殺される」という神託を受けた。
王は年頃になった娘のダナエを城に監禁し、男が近づかないようにした。
ところが、ダナエを見初めたゼウスは雲になって忍び込み、黄金の雨となって彼女に降り注いだ。
やがてペルセウスが生まれた。
驚いたアクリシオスは、ダナエと子供を箱に入れて海に流した。
この箱は、セリポス島に漂着し二人はここに住みついた。
島の王ポリュデクテスはダナエを好きになり、邪魔なペルセウスを始末しようと、メドウサの首をとってくるように命じた。
●メドウサ(Medusa)
メドウサはゴルゴン三姉妹の一人で、顔は醜く、牙と歯は鋭く、髪は蛇、その顔を見た者は恐ろしさのあまり、たちまち石になった。
●メドウサ(Medusa)
メドウサはゴルゴン三姉妹の一人で、顔は醜く、牙と歯は鋭く、髪は蛇、その顔を見た者は恐ろしさのあまり、たちまち石になった。
ペルセウスは、ヘルメスから空を飛べる靴とメドウサの首を切ることができる鎌形の剣を借りた。
またアテナからは、よく磨いた盾を貰って出発した。
やがて西の果てに三姉妹を発見し、相手の顔を見ないように楯にその姿を映しながら近づき、鎌の剣でメドウサの首を切り落とした。
この時、傷口から天馬ペガサスが飛び出した。
ペガサスは、メドウサとポセイドンの子供。
●アンドロメダ(Andromeda)
ペルセウスがメドウサの首を携えての帰り道、海の岩に縛られたアンドロメダ姫を見つけた。
●アンドロメダ(Andromeda)
ペルセウスがメドウサの首を携えての帰り道、海の岩に縛られたアンドロメダ姫を見つけた。
アンドロメダは、エチオピア王妃カシオペアの娘。
カシオペアは「自分の娘は海の神の娘より美しい」と自慢したため、海の神ポセイドンの怒りに触れ、鯨の怪物の生贄として岩に縛られていた。
ペルセウスは、メドウサの首を見せて怪物を退治した。
そして、アンドロメダを自分の妻とした。
セリポス島に戻ったペルセウスは、王に約束のメドウサの首を渡した。
王は、一瞬のうちに石になった。
その後、ペルセウスはアルゴスに戻り、アルゴスとミュケナイの王になった。
ある時、ペルセウスは競技会に出場し円盤を投げた。
円盤は観客席の老人を直撃し、老人は死んだ。
その老人は「娘の子供に殺される」との神託を受けた、祖父のアクリシオスだった。
●ヘラクレス(Hercules)
ゼウスがペルセウスの孫のアルクメネを誘惑して産ませた子供が、ヘラクレスである。
●ヘラクレス(Hercules)
ゼウスがペルセウスの孫のアルクメネを誘惑して産ませた子供が、ヘラクレスである。
ヘラはヘラクレスを嫌い、乳を与えなかった。
ある時、ゼウスの命を受けたヘルメスがヘラクレスを抱いてヘラの寝室に忍び込み、ぐっすり眠るヘラの乳を吸わせた。
ヘラクレスがあまりに強く吸ったため、ヘラは痛さに眼をさましヘラクレスをはねのけた。
ヘラクレスはヘラの乳を飲んだため不死身となり、こぼれ落ちたヘラの乳が天の川(Milky Way)になった。
ある日ヘラは、ヘラクレスが眠っているところに毒蛇を送り込んで殺そうとした。
ヘラクレスは、蛇を手で掴んで殺してしまった。
成長したヘラクレスは、妻や子供と平穏に暮らしていた。
これが気に入らないヘラは、ヘラクレスを狂わせて妻や子供を殺させた。
正気に戻ったヘラクレスは、罪を償うためにミケーネのエウリュステウス王に指示された12の冒険を行った。
その後、ヘラクレスは巨人族との戦い(ギガントマキア)で奮戦し、巨人族を打ち負かした。
参考※ http://www.vivonet.co.jp/rekisi/index.html#xad15_inca
参考※ http://www.vivonet.co.jp/rekisi/index.html#xad15_inca
0 件のコメント:
コメントを投稿