モーツァルトには、46曲の交響曲(番号の付いているのは41曲)があり、これはハイドンに次ぐ驚異的な数の作品群である。仮にハイドンの100曲を超える作品を纏めても、モーツァルトの46曲の交響曲の内容の方がより充実しているであろう事は、衆目の一致するところである(と言っても決して、ハイドンの曲がつまらないわけではなく、あくまでモーツァルトが偉大すぎるのだ)
46曲の中には有名な曲は沢山あるが、中でも最後の3曲となった第39番~第41番は「後期三大交響曲」として、燦然と輝く最高傑作の地位を占める(モーツァルトの真価が必ずしも交響曲とは言えないため、あくまでも「交響曲の最高傑作」としておく)
モーツァルトの天才性を表わすエピソードとして、必ず出てくるのがこの三大交響曲であり、ナントこの3曲をわずか1ヶ月余りの間に書き上げてしまったのだ。通常はこれだけの曲なら、1曲を数年かけて作り上げるのが常識だと考えるならば、1作辺り約2週間というだけでも充分に驚異的だが、信じ難い事にこの頃のモーツァルトは、さらに8つの室内楽曲などを並行して書いていたのというから、とてもではないが人間業ではない。
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