にゃべっちには、兄がいた。
にゃべっちが小学1年生の時、兄マッハは中学2年生。
マッハは子供のころからにゃべっち以上の俊足で、にゃべっち家で「俊足」と言えば小さい時からマッハの代名詞だった。
中学の体育教師は、陸上部コーチだ。
マッハは早速スカウトされ、陸上部に籍を置くと同時にあっという間にエースとなった。
子供の頃はひょうきんな兄マッハだったが、来る日も来る日も鬼コーチにしごかれ、帰宅は連日夜遅くなる。
ボロ雑巾のようになって帰宅する過酷な日常が続くうち、次第に無口な偏屈モノになっていった。
元々、歳が離れているため、最初から「兄」という親近感はまったくなかったが、この頃のマッハは身体もドンドン大きくなっていき、小学1年生のにゃべっちの目にはすっかり大人に見えた。
捻挫などの怪我も絶えず、しかめっ面をしながら筋肉の発達した太ももに、湿布などをしている姿を見かけることも多かった。
そんな時には、非常にピリピリムードが漂い、子供心にも近づき難いものがあり
「中学生ともなると、大変なんだなー」
などと子供心に思うようになった。
「マッハには、学校の期待が掛かっているからねー」
という母に
「期待されるというのは、大変なんだなー。
中学に入ったら、陸上だけはやめとこう・・・」
と密かに心に誓う、にゃべっち。
兄マッハのもう一つの特技は、芸術分野の才能である。
絵や工作など、手先の器用さは全てにおいて群を抜いていた。
書道家として、その世界では知られた存在の父の血を引いたか綺麗な字を書く姉とは違い、兄マッハは何故か字だけはヘタクソだった。
このマッハというのが、我が兄ながら「稀に見る奇人変人」と言えたが、にゃべっち家の女族は
「ウチはどういうわけか、男が2人とも変わり者だよねー」
というのが口癖だった。
その兄弟は、お互いに
「アイツには負ける」
などとやり合って来たが、明らかに兄の方が遥かに変人だった (='m') ウププ
にゃべっちが小学1年生の時、兄マッハは中学2年生。
マッハは子供のころからにゃべっち以上の俊足で、にゃべっち家で「俊足」と言えば小さい時からマッハの代名詞だった。
中学の体育教師は、陸上部コーチだ。
マッハは早速スカウトされ、陸上部に籍を置くと同時にあっという間にエースとなった。
子供の頃はひょうきんな兄マッハだったが、来る日も来る日も鬼コーチにしごかれ、帰宅は連日夜遅くなる。
ボロ雑巾のようになって帰宅する過酷な日常が続くうち、次第に無口な偏屈モノになっていった。
元々、歳が離れているため、最初から「兄」という親近感はまったくなかったが、この頃のマッハは身体もドンドン大きくなっていき、小学1年生のにゃべっちの目にはすっかり大人に見えた。
捻挫などの怪我も絶えず、しかめっ面をしながら筋肉の発達した太ももに、湿布などをしている姿を見かけることも多かった。
そんな時には、非常にピリピリムードが漂い、子供心にも近づき難いものがあり
「中学生ともなると、大変なんだなー」
などと子供心に思うようになった。
「マッハには、学校の期待が掛かっているからねー」
という母に
「期待されるというのは、大変なんだなー。
中学に入ったら、陸上だけはやめとこう・・・」
と密かに心に誓う、にゃべっち。
兄マッハのもう一つの特技は、芸術分野の才能である。
絵や工作など、手先の器用さは全てにおいて群を抜いていた。
書道家として、その世界では知られた存在の父の血を引いたか綺麗な字を書く姉とは違い、兄マッハは何故か字だけはヘタクソだった。
このマッハというのが、我が兄ながら「稀に見る奇人変人」と言えたが、にゃべっち家の女族は
「ウチはどういうわけか、男が2人とも変わり者だよねー」
というのが口癖だった。
その兄弟は、お互いに
「アイツには負ける」
などとやり合って来たが、明らかに兄の方が遥かに変人だった (='m') ウププ
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