2003/07/26

そろばん事件 ヽ(`Д´)ノ



 姉の影響から、近所のそろばん塾に通い始めた神童にゃべっち

 シーンと静まり返る教室中に、パチパチと鳴り響くそろばんの音が何故かツボに嵌り、笑ってばかりいたために隣に座っていた姉から

 「アホか・・・そろばん塾だから、音がするのは当たり前だろーが・・・」  

と、散々に煩がられた。     

とはいえ、元々計算は学校でも図抜けて速かった「神童」だ。

コツを覚えると、メキメキと上達。  

あれよあれよの間に「4級」まで昇格し「3級」の姉に迫る勢いで  

「やっぱ早いねー、アンタは。  

 すぐに追い抜かれそうだわ・・・」

と、姉もビックリ。  

が、そろばん塾には暗算など凄いのがゴロゴロいたため、神童にゃべっちもここで初めて「世間」を知ったと言えるかもしれない。  

中でも一人、同じ頃に入ったリーマン風のオジサンが、あっという間に1級に昇格していくのを目の当たりにした事で  

「やっぱり大人にゃあ、敵わねーなー」  

と実感させられるなど、井の中の蛙にとっては良い社会勉強となった。
 
------------------------------------------------------------

 それまでは順風満帆だったが、同じそろばん塾に悪ガキのキヨシが入ってきて「暗転」モードに入ってしまう。  

毎日、隣の席に来ては、なにかと邪魔をする。  

「邪魔だから、隣に来んなよ!」  

と言っても意に介さず  

「知らねーのばっかりだから、そんなつめてーことゆーなよー」  

と、しつこく寄って来る。  

彼の家は遠く、近所にそろばん塾は沢山ありそうなものだったのに、あたかも嫌がらせをするために、わざわざ同じ塾に来ているような気がしたものだ。  

最初は適当にあしらっていたが、キヨシの悪戯が次第にエスカレートしていくにつれ、温厚なにゃべっちが遂にぶちキレた ヽ(`Д´)ノ   

或る日、教室の外で「そろばんでの殴り合い」という最悪の事態に発展。  

塾の玄関前はバラバラになった、そろばんの珠が派手に飛び散り  

「大バカ者!!
そろばんを、なんと心得るか!!!」

と、じーさん先生に大目玉を食らうハメに。  

こうした鬱陶しさに加え、生来の怠け癖もあって結局、そろばん塾通いは僅か数ヶ月で終わり、それもサボってばかりいたために「4級」止まりで呆気なく終止符となった Ψ(ーωー)Ψ

0 件のコメント:

コメントを投稿