3年生になったにゃべっちに、初恋が訪れる。
お相手は、香ちゃんだ。
どの女生徒よりもかわいかった美少年マサ君の、あの西洋人形のような目を瞠るまでの派手さはなかったものの、サラサラのおかっぱに目はパッチリ。
少女漫画からそのまま抜け出してきたようなかわいらしさは、イモねーちゃんの多い女子の中では群を抜いていた。
また香ちゃんといえば、入学以来、一人図抜けた存在だった神童の比では到底ないとはいえ、クラスではにゃべっち、マサ君に次ぐ成績優秀な優等生が代名詞でもあった。
このような美貌と頭脳を備えていれば、ともすれば目立ちたがり屋になりがちなところだが、香ちゃんはおっとりとしていて、どちらかと言えば控えめなタイプである。
これがまた魅力なのか、照れ屋な少年達の間で密かな注目を集める存在になっていた。
殊に国語の授業での香ちゃんの、あの鈴の音のような美しい声と、滑舌、テンポともに皆のお手本となるような教科書朗読を聞くのを楽しみにしていた。
香ちゃん以外では、同じく優等生でルックスも良い美佳ちゃん、或いは小夜子ちゃんなどが、この頃の気になる存在だった。
ただし、大人っぽい美佳ちゃんにトキメクのはもう少し後で、この頃はもっぱら香ちゃんと小夜子ちゃんがお気に入り。
それ以外に、さりげなく寄ってくる女子には殆ど興味を示す事はなかった ( ´艸`)ムププ
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