キャンパスライフの名物といえば色々あるが、さしずめ「コンパ」などはその代表か。X大といえば、京都はおろか全国的にも「超」が付くくらい有名なブランドだから、各地の女子大などあちこちからコンパの誘いは引きもきらなかった。
例によってニシモト、ホソノといったお馴染みの連中とともに、地元では「お嬢様大学」として知られる女子大とのコンパに参加した。
元来が、グループ行動は好むところではなかったが、なんと言っても「コンパ」といえば「最も手っ取り早いナンパの舞台」との誘惑に負けた。
「コンパの鬼」を自称していたオーハシとナカニシの両人から
「コンパゆーんがどないなもんか、いっぺん試したらえーで」
などと熱心に誘われたこともあった。
そこで、コンパ初体験と相成ったわけだ。
先にも触れたように、コンパに参加してくるようなのは「その気」の女ばかりだろうから、最も手っ取り早いナンパの舞台であるし、なにより相手が「関西の有名お嬢様女子大生」というところに過剰な期待があった (*`▽´*) ウヒョヒョヒョ
ところが、いざ蓋を開けてみると、イメージしていた「お嬢様女子大生」とは、あまりにかけ離れた知性の低さに話題が合わず、大きな幻滅を味わう羽目に (。 ̄Д ̄)d□~~
おまけに「コンパの鬼」を自称するだけあって、場数をこなして来たお調子者ナカニシ、オーハシの独壇場と化した。
歯の浮くようなヨイショを連発する彼らを尻目に「京都のお嬢様女子大生」の幻想をぶち壊されたにゃべと、なぜか乗り切れないニシモトの2人だけがすっかりしらけてしまい、二人でタバコの灰ばかり大量生産することに (
-ω-)y─┛~~~~
「なんだ・・・京都のお嬢様女子大生ってのは、あんなに知性が低いのばっかりなんかい!
なー、京男のマサトよ!」
と「京男」のニシモトに八つ当たりすると
「なんや、オレのせいかいな?
まあ、あないなもんやらはりはらはる・・・大体にしいや、オマエは「京女」ちゅうんにこだわり過ぎとらはるが、そへんつまらん幻想は持たんこっちゃゃ」
と、普段は温厚を絵に描いたようなニシモトからも、鋭く突っ込まれる羽目に。
「いや、別にオマエに当たったつもりはないが・・・」
「にしいやも、今日んおなごどもは確かに次元が低すぎたわな・・・」
「どうも、あの集団お見合いのようなのは、オレの肌には合わん!
コンパなんぞ、金輪際お断りだ!」
というにゃべに
「うむ・・・オレも始めてやったが、あらちーっとアホしなー」
と、思いは同じようだった。
その後「稀代のナンパ師」マサムネに、コンパについて聞いてみると
「あないなもんは、幼稚園児のやるこっちゃさかい・・・オレやったら、よーやれへんな。引っ掛けっちゅーもんはやな、あないな据え膳食うもんは邪道やて、オノレの腕一本で落とすんが引っ掛けの醍醐味っちゅーやっちゃで」
と、さすがはナンパ師らしい「哲学」を持っていた。
X大の学生と言えば、さすがに全国から集まった精鋭だけにビックリするような賢いのがほとんどだったが、そんな中でこの男に限っては始終、女を誑かすことしか考えていないような異色の存在だけに、当初は
(こいつ、これで良く天下のX大に合格できたもんだわ・・・)
と疑問に思ったものだったが、話してみると実に鋭い洞察力も持っているから、やはり天才の類なのかもしれない。
そんなマサムネに
「オマエに、本命の女はいるのか?」
と訊ねると「オイオイ、止してくれや」と、欧米人のようにオーバーに手を振って見せ
「なんぼ美味いご馳走やからいうて、毎日同じもんばっかり喰うとったら飽きるやろーがな」
などと、豪語していたものだった。
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