自動車免許を取った姉ミーちゃんが、バイト先の喫茶店への足にと原付きバイクを購入した。
「バイクに乗ってる姿を撮ってくれん?」
という要求に対し
「じゃあ、オレにも乗らせろ」
と、取引が成立。
近所のだだっ広い空き地で試乗をする事になったが、当たり前の事ながら小さな原付とはいえ、その乗り心地はやはり自転車とは雲泥の差だ (*`▽´*) ウヒョヒョヒョ
これで、すっかりハマってしまった。
「アンタ、無免許なんだから道路走ったらアカンよ」
というミーちゃんの忠告を無視し、大通りに飛び出した。
「一度でいいから、これで通学させてくれー」
「なにバカ言ってんだよー。あれほど、道路はアカンと言ったのに。見つかって免停になるのは、こっちなんだからな・・・第一、お堅い(公立の)アンタんとこの学校は、バイク通学は禁止でしょーが。そんなことしとって、停学になっても知らんぞー」
などとボロクソに文句を言われながらも、そんなことくらいで諦めるにゃべであろうことか。原付の鍵を置き忘れたままになっていた或る日、禁を破ってバイクを拝借し公道を一時間に渡って乗り回した。今から考えれば、標識も何も知らない無謀なドライバーだったと冷や汗モンだが、大通りを風を切って走るスリルは、なにものにも替えがたい爽快感である。
が、快楽の代償はさすがに大きく、帰宅後は鬼の形相で手ぐすね引いて待ち構えていた、ミーちゃんのヒステリーが大爆発!
「ったく、トンでもねーヤツだな、オメ―は!
もう金輪際、二度と貸してやらんからなー」
という言葉通り、その後バイクのキーが転がっている幸運は、終ぞ訪れなかった (;一一) ジロー
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