マーラーは指揮者としては頂点を極めた人ですが、作曲家としてはそれほど認められることもなく世を去りました。彼は晩年、いつか自分の作品が認められる時代がくるはずだと信じて、この世を去りました。
60年代にバーンスタインがNYOとの共同作業で完成させたマーラーの交響曲全集は、マーラー再評価への偉大な狼煙でした。彼は晩年にもうひとつの全集を完成させていますが、マーラーの福音を世に伝えんとの気概に燃えた旧全集は、今もその価値は失っていないと思います。
それ以後、CDの登場によってマーラーは一躍クラシック音楽の表舞台に飛び出し、マーラーブームと言われました。今ではもはやブームではなく、クラシック音楽のコンサートにはなくてはならないスタンダードなプログラムとして定着しています。まさに、本人が語ったように「巨人の復活」です。
第2番は「復活」(Auferstehung)という標題が付されるのが一般的である。これは、第5楽章で歌われるフリードリヒ・クロプシュトックの歌詞による賛歌「復活」(マーラー加筆)から取られたものだが、マーラーがこの標題を正式に用いたことはない。
1888年から1894年にかけて作曲された。オルガンや舞台外の楽隊を含む大編成の管弦楽に加え、第4楽章と第5楽章に声楽を導入しており、立体的かつスペクタクル的な効果を発揮する。このため純粋に演奏上の指示とは別に、別働隊の配置場所や独唱者をいつの時点でステージに招き入れるか、合唱隊をいつ起立させるかなどの演出的な要素についても、指揮者の考え方が問われる。
出典 Wikipedia
マーラーは非常に個性的で長大な交響曲を10曲ほど書いているが、その中でも特に大規模で劇的な迫力を持っているのがこの「復活」である。「復活」のドイツ語の原題は「Auferstehung」、英語で「Resurrection」となる。
これは「死者の蘇り」という宗教的な意味を持っている。マーラーは、クロプシュトックという人の書いた「生きるために死ぬ」という内容を持つ「復活」という詩に感銘を受け、これを第5楽章のテキストとして使ったために、この標題がついている。マーラーの曲には「死」の影が差している作品が多いが「復活」は、その代表と言える。
出典http://www.oekfan.com/note/
マーラー自身による解説
過去の回想・・・英雄の過ぎ去った生涯からの純粋で汚れのない太陽の光線。
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