2005/09/25

ポンドステーキにチャレンジ(2)

A女子は、ポンドステーキにチャレンジするケーコはともかくとして、その他はリナ、ユーナという、ちょっとステーキが似合いそうにない顔ぶれだったが、これは偶々その場にいたからにすぎぬ。。

 

「ヒロミは今日は補習とかやったけど、マドカ呼ぶ?」

 

と、ケーコがマドカの親友のリナに尋ねると

 

「あー、あの子は、お肉は食べんからこーへんよ」

 

ということだ。

 

「マドカはベジタリアンなん?」

 

「ん~、ベジタリアンゆーか、和食党やろうね」

 

ということで、A女子は小柄なリナと華奢なユーナだから、もっぱら大魔神のケーコ頼みだ。

 

片や男子の方だが、肝心のマサムネが

 

「いや、オレはチト野暮用が入っちまってな・・・場所は教えとくんで、あとはよろしく・・・」

 

というと、さっさとトンズラを決め込んでしまった。話している最中にも、盛んにスマホを弄ってところからして、大方デートの誘いでもあったか?

 

ともあれマサムネに教えられた店に入ると、人見知りなどは全く無縁なケーコは、早速オーダーを取りに来た店主に

 

「ねえ、オジサン!

女子がポンドステーキ完食したら半額って聞いてきたんやけど、ホンマ?」

 

と厚かましく聞くと

 

「あー、えーよ。ねーさんやったら、行けそうやね!」

 

と軽いノリで応じてくれたではないか。調子に乗ったホソノが

 

「男子は、半額にならへんですか?」

 

と聞くと

 

「男子かー。2ポンド食うたらマケタるよ」

 

「2ポンドはキツイな・・・」

 

「男子でポンド半額にしとったら、ウチが潰れてまうよ。若いんやから、2ポンドくらい食えるやろ・・・」

 

と、笑顔だがなかなかキツイ。

 

ともあれにゃべとホソノはポンドステーキ、見かけによらず酒豪だが食が細いマサトは200g、そしてケーコはポンドにチャレンジはもちろんだが、リナは200g、ユーナは100gをそれぞれオーダー。

 

「うん。安いんで味は諦めとったけど、案外いけるやん」

 

とケーコが言う通り、味の方は思った以上といえた。もっとも、普段はステーキなど食べることが無かったせいかもしれないが。

 

それにしても、驚かされたのがケーコの食欲だ。

 

ポンドステーキにチャレンジ」はてっきりネタだと思っていたが、恐ろしいスピードで肉の塊を平らげていくではないか。いや正確には、例のごとくの饒舌だから食べるスピードこそそれほど早くはなかったが、恥じらいもなく大口開けて大きな肉の塊を嚙み砕いていく。その肉食獣顔負けのダイナミズムは、惚れ惚れするほど。しかも、ステーキだけでなく、ご飯やサラダも一緒に食べながらも、なんと遂に完食してしまった (゜_゜;)

 

「なんと、おっそろしい食欲やな・・・」

 

と呆れるばかりのマサトは、男子では最も食が細く250gがやっとというテイタラクだ。

 

高校では野球部だったというホソノは、鍛えた体があるせいか見事ポンドステーキを平らげたが、にゃべは惜しいところでポンドを食べきれずギブアップ。

 

一方、女子はユーナが100gちょいでネを上げたのは予想通りだったが、身長150cmにも満たず、体重も30kg台半ばが精々と見られたロリ系のリナが、サラダを摘まみながらも200gを完食したのはびっくりだ。

 

「姉さん、凄いね!

女子で、ポンド完食はなかなかおらんて。約束通り半額まけるで」

 

と店主に祝福され、調子に乗ったケーコから

 

「にしても、アンタらだらしないなー。そいでも男かね!」

 

と、扱き下ろされたのは言うまでもなかった (´o)=

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