で、ユーナに話を戻すと、滋賀の実家からA女子大に通っており、ケーコやヒロミと同じ英文科。偏見かもしれないが、ケーコとヒロミが英文科というのはイメージがかけ離れて見えるが、このユーナだけはしっくりくる。
ところで、このユーナという娘はルックスはまず10人並み以上、スタイルも良いが、それ以上に声が実に綺麗だった。男心を擽る猫なで声は、彼女の最大の武器と言えた。
なにより、この若さにして早くも「姑」のようなケーコやヒロミの性格には辟易とさせられることがあっただけに、ごく普通の女子大生らしいユーナの性質にまずは安心した。もっとも、この日が初対面だから、まだこれから隠れた「本性」を表す可能性は否定できないものの、初対面から遠慮などは欠片もなかったケーコやヒロミとは明らかに違う。
こちらは当然ながら、マサトもホソノも滋賀に関する知識には乏しいと見え、出身地や高校のことなど色々聞いてみたが
「うち、イナカやから、ゆーてもわからへんて・・・」
と、どうも話したがらない様子だ。
なにしろ、あの美声だけでも十分に悩殺的なのだが、恥ずかしそうにもじもじとしたシナを作って喋る姿を見ては深い追及がし難い。おまけにケーコとヒロミという「姑」のような2人が目を光らせている(?)だけに、不躾な質問などもできず
(どうせなら、ユーナ1人で来てくれれば・・・)
と密かに期待するしかないが、これまたどこでもズカズカと入り込んできそうなケーコらの厚かましさとは違い、どう見ても単独で乗り込んできそうなキャラではなさそうだった。
「ほんじゃま、今日はこんなとこで・・・」
と、A女子たちは帰っていった。
となれば、やにわに「品定め」が始まるのは当然の成り行きだ。
「なんつーか・・・まあA女子大にも、まともな女学生がいるとわかってホッとしたわ」(にゃべ)
「それや、それ!
オレが最初に言おう思っとったこっちゃ!」(ホソノ)
「とりあえず、ちょっとカワイイんじゃね?」(にゃべ)
「そやな。顔はぼちぼちやが、それよか声がめっさカワエーが」(ホソノ)
「そうそう。
ちょっと、あれだけの美声はなかなか聞くことねーかも」(にゃべ)
「そりゃ、ちとオーバーな!」(マサト)
「ありゃあ、暗いとこで聞きとーなる声や!」(ホソノ)
(ノ∀`)アヒャヒャヒャヒャ
「ケーコがおったら手か足が飛んできそないが」(マサト)
「おー。アイツは見た目がゴツイだけやなく、柔道二段とかゆーとったで」(ホソノ)
「こえーな。あの体だし、投げ飛ばされるよな?」(にゃべ)
「合気道とかもやっとったらしい。なんせアイツんオヤジが、柔道場の師範だか師範代とかやったらしいでな」(ホソノ)
「聞くでおへんどした・・・」(マサト)
「親父は何段?」(にゃべ)
「そこまで聞いとらんが、アイツが二段っちゅーことからゆーても、三段ってかのレベルちゃうやろ。師範やし、何十年もやっとるらしいしな」(ホソノ)
「オヤジはんは、背ぇが180超えで100kg以上やるゆ~とったな。」(マサト)
「ちゅーか、なんでアイツの話になるんだ!
今日はユーナだろう」(にゃべ)
「まあ、カワイイってこっては美和には負けとるがな」(ホソノ)
「ありゃ、顔だけはあれだが・・・性格がデタラメ過ぎてw」(にゃべ)
ヾ( >▽)ノ彡☆
「オレは、リナちゃんん方が好みかな・・・」(マサト)
「おー! オマエ、ロリコンやったんかい!」(ホソノ)
「なんにせよ、ケーコとヒロミは論外だな」(にゃべ)
「賛成!」(マサト)
「まあ、ヒロミはおかめやが、ケーコは顔は悪うないんやがな・・・それ以外がなー」(ホソノ)
「おーおー、アイツもなんも喋らへんやったら、そこそこモテるかもしれへんな」(マサト)
「ないない!
ちゅーか、なんでまたケーコの話になるんだ!」(にゃべ)
「まあ、A女子も徐々にえーんが出て来はるようになってきたっちゅーことで、今後にこうご期待ちゅーことでえーやんやないか?」(マサト)
「コイツ、上手いことまとめよったな」(ホソノ)
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