『B小』では、4年生からクラス委員制度が始まる。
成績、人気とどこから見ても自らの選出は疑いのないところ。
敢えて対抗馬を挙げるとすれば、無二の友人であるムラカミ君。
ムラカミ君は家も近く、下校は毎日一緒だったため、日一日と親しさを増す名コンビでもあり、また成績も常ににゃべっちに続く2位を争う秀才だ。
逆に女子の委員長の方は、混戦が予想された。
香ちゃん、香里ちゃん、奈津子ちゃんと、成績では上位の3人。
人気では、姉御肌で女生徒たちからは頼りにされていたものの、男子生徒のウケはイマイチの奈津子ちゃんに対し、香ちゃん、香里ちゃんの美少女コンビは男子生徒の人気も高い。
選出が確実視された、にゃべっちは
「気の強いコバヤシ(奈津子)と一緒は嫌だ!
もろこ(香)なら嬉しいけど・・・シミズ(香里)でも、いいかな・・・」
などと、早くもパートナーの品定めに余念がなかった。
そして、運命の投票結果は・・・
男子は予想通り、神童にゃべっちが満票近い票を独占し、盟友のムラカミ君大差をつけて当選。
一方の女子は、予想通り香ちゃん、香里ちゃん、奈津子ちゃんと三つ巴に票が割れたものの、それでも半数近い票を集めた香ちゃんに決定。
まさに、願ってもない結果となった。
この委員長選で争った5人は、いずれも他のクラスなら文句なしに選出されるような顔ぶれだが、何故か同じクラスに固まってしまった(マサ君だけは、別のクラスになったが)
そして4年1組では、この5人による争い、より正確にはにゃべっちを除く4人による、熾烈な2位争いが繰り広げられていった。
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