2003/08/10

クラス委員長選



 『B小』では、4年生からクラス委員制度が始まる。

成績、人気とどこから見ても自らの選出は疑いのないところ。

敢えて対抗馬を挙げるとすれば、無二の友人であるムラカミ君。

ムラカミ君は家も近く、下校は毎日一緒だったため、日一日と親しさを増す名コンビでもあり、また成績も常ににゃべっちに続く2位を争う秀才だ。

逆に女子の委員長の方は、混戦が予想された。

香ちゃん、香里ちゃん、奈津子ちゃんと、成績では上位の3人。

人気では、姉御肌で女生徒たちからは頼りにされていたものの、男子生徒のウケはイマイチの奈津子ちゃんに対し、香ちゃん、香里ちゃんの美少女コンビは男子生徒の人気も高い。

選出が確実視された、にゃべっちは

「気の強いコバヤシ(奈津子)と一緒は嫌だ!

もろこ(香)なら嬉しいけど・・・シミズ(香里)でも、いいかな・・・」

などと、早くもパートナーの品定めに余念がなかった。
 
 そして、運命の投票結果は・・・

男子は予想通り、神童にゃべっちが満票近い票を独占し、盟友のムラカミ君大差をつけて当選。

一方の女子は、予想通り香ちゃん、香里ちゃん、奈津子ちゃんと三つ巴に票が割れたものの、それでも半数近い票を集めた香ちゃんに決定

まさに、願ってもない結果となった。

この委員長選で争った5人は、いずれも他のクラスなら文句なしに選出されるような顔ぶれだが、何故か同じクラスに固まってしまった(マサ君だけは、別のクラスになったが)

そして41組では、この5人による争い、より正確にはにゃべっちを除く4人による、熾烈な2位争いが繰り広げられていった。

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