<ついに来たのだ。
第2、4、8番などと名前無し交響曲を扱ってきて、意識的に避けてきたわけであるが、いずれは書かねばならなかったこの曲。
そう、そこらじゅうで書き尽くされた感がある、この曲なのだ。
だから、ありきたりのことを書いても、どうしようもないのである。
さて、この曲はベートーヴェンの代名詞のように持ち上げられてはいるが、ベートーヴェンの驚嘆すべき作曲技法の中では、ほんの一例にしかすぎないことは知っておかねばなるまい。
ベートーヴェン本来の姿は、交響曲では「英雄」、「合唱」に最もよく現れているのである。
もっと言うと、まず非常に豊かなソナタ形式の展開技法である>
<第2楽章・・・ 第1楽章で管楽器の使い方が地味だったので、管楽器の活躍ということでは、こちらが目立つことになる。
実際、木管楽器主体で数小節を任せられることが多い。
またフルート、オーボエ、クラリネットで、なだらかに上下する部分が非常に目立つだろう。
ここは楽器による戯れと言ってもよいだろう。
第1楽章には無かった動きである。
また、あちこちに軽い書き方もある。
しかも、長めの旋律が十分にあるにもかかわらず重厚な印象があるのは、弦楽器が相変わらず密度の濃い使い方をされているからであろう。
通常は、明るくなりそうな第2楽章がこうなってしまったのも、最終楽章への布石なのだ>
※http://park10.wakwak.com/~naka3/ 引用
第1楽章の「運命の動機」が背後に隠れた分、インパクトが弱く感じる第2楽章だが、悠然と歩んでいくかのような格調高さは素晴らしい。
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