2学期、プール再開。
いよいよリベンジの時がやってきた。
早速、担任に呼び出され
「夏休み、プールの補習に1度も出て来んかったらしいなー。
どういうつもりか知らんが、後でコッテリ絞ってやるから楽しみにしとけよ」
と睨まれたが
(うぜージジーだ。
まあ、今に吠え面かくなよ・・・)
と、内心でせせら笑う。
さて、いよいよ授業開始だ。
「にゃべ、逃げるなよ!」
と言うイヤミ教師に
「逃げるって、どこへ? ( ´Д`)はぁ?」
と、まったく相手にしていなかった。
夏休み補習組の成果を受け、再びタイム計測が始まる。
笛の合図で、落ち着いて水に入るにゃべっち。
短期間でそれほど上達したわけではないとはいえ、なによりプールに対する恐怖感が薄れたのが最大の収穫だ。
好奇に光る沢山の眼が固唾を飲んで見守る中、堂々水面に浮き上がり不細工ながらもどうにか、クロールで進み始めた予想外の勇姿(?)に、周囲から大きなどよめきが起こった ノ゜ο゜)ノ オオオオォォォォォォ-
「あれーっ?
にゃべちゃん、いつの間に泳げるようになったんだよ?」
「夏休みに、スイミングスクールにでも通ったのか?」
など、口々に声を掛けられ
「なーに、元々泳げたんだけどな。
あの時は、たまたま体調が最悪だったのに、ムリヤリ入らされたからな・・・」
とかなんとか、誤魔化すにゃべっちだった ( *^艸^)ムププ
まだまだクラスではビリの現実は忘れ、すっかりゴキゲンになった神童にゃべっちの舌の回転は、最早止まるところを知らぬ。
「そもそも学校の授業で、平泳ぎや背泳ぎなどが必要なのでしょーか?
そのような疑問すら持たず、たかが泳ぎの巧拙程度の些事を、さも一大事のように大騒ぎをする愚か者どもよ!
『燕雀いずくんぞ鴻鵠の志を知らんや(嗟呼燕雀安知鴻鵠之志哉)』(燕や雀のごとき小鳥に、どうして鴻(ヒシクイ)や鵠(白鳥)といった鳳の志がわかろうか)という言葉をご存知か?
大地に根を下ろして生活する我々人間にとって、必要なのはもしもの時の安全対策だけであって、何が悲しくて魚類のマネなどする必要がありましょう?
犬掻きだろうと猫掻きだろーと、形は不細工でも目的はともかく前に進めばいいだけだろ。
一流スポーツマンのような、特殊な才能を持ったアスリートの能力を競う競技としての価値こそ大いに認めはするが、平々凡々な一般人のそれも小学生風情にエビフライなんぞが出来たからといって、日常生活において一体全体どれほどの役に立つことやら・・・Ψ(ーωー)Ψ
「おいおい・・・エビフライじゃなくてバタフライだろーが!
ちょっとばかり泳げるようになったからって、随分とご大層な演説じゃないか。
オマエのは、まだまだ泳いだというレベルじゃねーってのに」
と早速担任からはクギを刺される、お調子者にゃべっちであった ( ´∀`)タハ
0 件のコメント:
コメントを投稿