子供のころから巨人ファンで、一時は野球選手も夢に見た事もあっただけに、3年生だった前年にムラカミ君に少年野球チームに誘われ、一も二もなく張り切って地元の野球チームに入った。
が、上級生が中心のチームでは、3年生の役目はもっぱら玉拾いばかり。
小学校入学と同時に「神童」としてチヤホヤされてきただけに、こんな境遇に我慢できるはずもなく、さっさと見切りをつけてしまった。
そんな頃、体育の授業でサッカーの面白さに開眼。
この年のクラスメートに、小柄ですばしこい腕白小僧のヒコ少年がいた。
体育のサッカーでは、にゃべっちとヒコが常に主役だ。
4年生からはクラブ活動に参加できることになり、ヒコと一緒に迷わずサッカークラブに入部した。
野球に比べて地味な扱いのサッカーだったが、野球とは違い道具がなくてもボールひとつでできるとあって、男子生徒には最も人気があった。
運動会の徒競走では、これまで3年間で2度の1位(残る一度は、スタートで足を滑らせて3位)を取ってきた俊足であり、野球とは違い脚力が大きくモノをいうサッカーは、まさにお誂え向きだった。
こうしてクラブ活動を通し、すっかりサッカーの魅力にハマっていき、早速サッカーボールを買い込んで自宅の庭でもリフティングなどの練習に精が出る毎日となった。
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