モーツァルト アイネ・クライネ・ナハトムジーク（第1楽章）

　モーツァルトのセレナード第13番ト長調ｋ.525

　これだけでピンと来る人は、かなりの「通」か、モーツァルトマニアと言えるだろう。

　しかし『アイネ・クライネ・ナハトムジーク（Eine kleine Nachtmusik）』と言い換えれば、知っていると答える人は大幅に増えると思う。

　それでもまだ、知らないと答える人が多いだろうが、実際にこの曲のオープニングを聴いてみれば、Classic音楽に興味のない人でも、おそらく一度も耳にしたことのない人は、滅多にいないのではないだろうか？ 　

有名曲のデパート、モーツァルトの各ジャンルにキラ星の如く犇く名作傑作群の中でも、知名度では一、二を争う曲と言って過言ではないのが、この曲だ。 　

実際、モーツァルトのＣＤの売り上げとなると、交響曲やピアノ協奏曲、またはオペラといった他の有名曲を押し退けて、この曲が圧倒的に群を抜いているらしい。 　

実に「モーツァルトらしい」、まさに「モーツァルトの微笑み」そのものの、あの一度聴いただけで忘れ難い印象深いオープニングから、あっという間に惹き込まれてしまう。