フルート協奏曲第2番『夜』(La notte)RV.439
フルート協奏曲集作品10の第2曲である。原曲はRV.104(フルート、2つのヴァイオリン、ファゴット、通奏低音のための協奏曲)
夜(notte)という標題の通り、一部の楽章に「幽霊」(Fantasmi)、「眠り」(Il Sonno)という副題もついている。ヴィヴァルディのフルート協奏曲は、元々ブロックフレーテ(リコーダー)のために作曲されたものだが、現代では専らフルートで演奏している。一部はリコーダーでの演奏を強調するため、リコーダー協奏曲と表記している場合もある。夜に人が経験するものや夢を描写した作品である。
第1部:どんな夜になるのか不安を思い巡らせながら、いつの間にか眠りに入る。
第2部:人々が寝静まった頃、ヴェネツィアの路地を疾走する「お化け」の幻影。
第3部:「お化け」の幻影を払いのけながら眠ろうとするが、まだ悪夢に悩まされます。
第4部:「お化け」が前よりも騒がしく路地を駆け抜け、心をかき乱される。
第5部:息苦しく不安な眠りから、やっと安らかな眠りに陥る。
第6部:夜明けを待ち望むようなアレグロの疾走で「夜」から「朝」を迎える。
第5番 ヘ長調 RV.434
第5番 ヘ長調 RV.434
第5番は既存のオペラのアリアからの借用で、全楽章に使用している。
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