2005/01/17

サティ「ジュ・トゥ・ヴー」&「ノクターン」

Je Te Veux(ジュ・トゥ・ヴー)


「ジュ・トゥ・ヴー」(Je te veuxは、エリック・サティが1900年に作曲したシャンソンである。歌曲集『ワルツと喫茶店の音楽』のうちの1曲とされている。題名は日本語では「お前が欲しい」、「あなたが大好き」など様々に訳されるが、原題のまま「ジュ・トゥ・ヴー(Je Te Veux」と呼ばれることも多い。

「スロー・ワルツの女王」と呼ばれた人気シャンソン歌手ポーレット・ダルティのために書かれた。日本ではCMやゲームミュージックに使われるなどして、サティの作品のうちでも人々に広く親しまれているものの一つである。

Nocturnes
(ノクターン)




サティは「音楽界の異端児」、「音楽界の変わり者」と称されるが、西洋音楽に大きな影響を与えたと見なされている。ドビュッシー、ラヴェルも

「その作曲技法の多くは、サティによって決定づけられたものだ」

と公言している通り、印象主義の作曲家たちに大きな影響を与えた。

パリ音楽院在学中に、ピアノ小品『オジーヴ』、『ジムノペディ』、『グノシエンヌ』などを発表。カフェ・コンセール『黒猫』に集う芸術家の1人となり、コクトーやピカソと交流。バレエ・リュスのために『パラード』を作曲。またカフェ・コンセールのため幾つかの声楽曲を書き、よく知られている『ジュ・トゥ・ヴー』は、この時の曲である。

薔薇十字教団と関係し、いくつかの小品を書く。同一音形を繰り返す手法を用いた『ヴェクサシオン』、『家具の音楽』なども書いた。なお『家具の音楽』というのは、彼が自分の作品全体の傾向を称してもそう呼んだとされる。

主として酒場で演奏活動をしていた彼にとって客の邪魔にならない演奏、家具のように存在している音楽というのは重要な要素であった。そのことから、現在のイージーリスニングのルーツのような存在であるともいえる。また『官僚的なソナチネ』、『犬のためのぶよぶよとした前奏曲』、『冷たい小品』、『梨の形をした3つの小品』、『胎児の干物』、『裸の子供たち』のようになど、作品に奇妙な題名をつけたことでも知られている。ドビュッシーとの交友関係は有名である。
出典Wikipedia

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