3つのジムノペディ
『ジムノペディ』(Gymnopédies) は、エリック・サティが1888年に作曲したピアノ独奏曲で、第1番から第3番までの3曲で構成され、それぞれに指示がある。
第1番「ゆっくりと苦しみをもって」(Lent et douloureux)
第2番「ゆっくりと悲しさをこめて」(Lent et triste)
第3番「ゆっくりと厳粛に」(Lent et grave)
第1番「ゆっくりと苦しみをもって」(Lent et douloureux)
第2番「ゆっくりと悲しさをこめて」(Lent et triste)
第3番「ゆっくりと厳粛に」(Lent et grave)
3/4拍子のゆったりとしたテンポ、装飾を排した簡素な曲調、独特の愁いを帯びた旋律が特徴として挙げられ、特にこの曲の第1番がサティの代表的作品として、タイトルとともに知られるようになった。
『ジムノペディ』とは、青少年を大勢集めて全裸にして踊らせて、古代ギリシアのアポロンやバッカスなどの神々をたたえる「ジムノペディア(古代ギリシア語: Γυμνοπαιδίαι、ギュムノパイディア)」という祭典に由来しており、サティはこの祭りの様を描いた古代の壺を見て曲想を得たといわれる。
また、一説には彼が愛読してやまなかったギュスターヴ・フローベールの『サランボー』からインスピレーションを得て作曲したとも言われている。あまり表舞台に出たがらないサティのために、友人であったドビュッシーによって1897年に単一のピアノ曲から、より大きな規模による演奏形態である管弦楽曲に編曲された(第1番と第3番)
「なぜ第2番を編曲しなかったのか?」
という問いに、ドビュッシーは
「第2番まで編曲して聞かせるには少し退屈だから」
と答えたといわれる。また編曲の際、ドビュッシーの意図によりジムノペディの第1番は第3番として、第3番は第1番として番号をひっくり返されている。
3つのグノシエンヌ
『グノシエンヌ』(Gnossiennes)は、エリック・サティが1889年から1891年に作曲したピアノ曲で、全部で6曲あるうち24歳の時に作曲した、第1番から第3番の3曲は「3つのグノシエンヌ」として特に有名である。
『グノシエンヌ』とは「知る」というギリシア語の動詞の語幹をもとにして作ったサティの造語である。語源はまた、古代クレタ島にあった古都「グノーソス宮」とも神秘教会グノーシス派とも言われている。古代ギリシャの詩の脚韻を踏んだリズムが伴奏部に使われている。
『ジムノペディ』よりも東洋的な雰囲気は、1889年のパリ万国博覧会で民族舞踊合唱団を通じて知ったルーマニア音楽の影響とされている。「思考の端末で」、「うぬぼれずに」、「頭を開いて」等、この曲の演奏者への助言として付された奇妙な注意書きがある。
出典Wikipedia
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