2005/03/19

レハール『メリー・ウィドウ』(2)




  メリー・ウィドウ』は、レハールの最高傑作と言われている作品であり、確かにオペラのような重厚さはないが聴いていて楽しくなるオペレッタである。 最近はオペラアプローチが多いのが残念だが、この曲の本質はもっとミュージカルに近い所にあるだろうと思う。つまり、言葉のリズムがそのまま美しい旋律に変わって行く妙味。

例えば、カミーユのロマンスは「5月の薔薇のつぼみ」という言葉からもう詩になっている。そこにレハールは、美しい旋律を自然に乗せている気がする。したがってオペレッタは、ある意味オペラよりも言葉が重要な要素を占めるのではないかと思う。レハールのメロディストとしての才能は、本当に舌を巻くばかりであり、どうしてこんなにも魅惑的なメロディが次から次へと出てくるのかと思うほどだ。
※引用元不明

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