弦楽六重奏版
弦楽オーケストラ版
この作品が日本に紹介されたのは1936年のことであり、弦楽合奏版が9月30日、日比谷公会堂にてヨーゼフ・ローゼンシュトックとNHK交響楽団により日本初演されている。戦前の日本語文献にシェーンベルクについて触れたものは幾つかあるが、作品が演奏されることは稀であった(「月に憑かれたピエロ」や「ワルシャワの生き残り」など、彼の無調、十二音時代の作品が日本で演奏されたのは、1950年代から1970年代になってのことである)
出典 Wikipedia
シェーンベルク25歳の時、1899年の作品で、この時は弦楽六重奏(ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロそれぞれ2本ずつの編成)
初演は1902年ウィーンで行われ、ずっと後の1943年にシェーンベルク自身が弦楽合奏用に編曲を行った。
リヒャルト・デーメルの詩集に『女と世界』というものがある。その冒頭の『浄められた夜(「浄」は「清」と書く場合もある。また「浄夜」とされることも)』に基づいて作曲された。
シェーンベルクは「ドレミにこだわらない無調の音楽の世界」を開拓した人物で、一部から嫌われる無調音楽だが、これはそうなる前の音楽だ。シェーンベルクは、デーメルの書いた詩にインスピレーションを受け、標題のある室内楽作品として『浄夜』を作曲した。しかし、シェーンベルクは『浄夜』を絶対音楽としても充分鑑賞に堪えるように、音楽を徹頭徹尾、主題とその発展的変奏によって構築しようとした。この曲が何百回も聴くに耐える作品になっているのは、メロディーの豊かさもさる事ながら、しっかりとした構成があるためと言ってよい。
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