2本のリコーダーと、1挺ヴァイオリンのヴァイオリンを独奏楽器とする協奏曲。
春の穏やかな風(ヴァイオリン)の中で、蝶々が舞うようなリコーダーの音色と、それらのアンサンブルが絶妙に絡み合うさまが、なんともチャーミングである。
リコーダーは「flauto d'echo」と書かれていて、アーノンクールなどはエコーの効果を出すために、リコーダー奏者を別室から吹かせたりしていた。
本当のところは、バッハが何を言ってるのか分からない。
独奏群の中では、ヴァイオリンの技巧が際立って目覚ましいのも特徴である。
ブランデンブルグ協奏曲は、表向きはブランデンブルグ辺境伯からの注文を受けて作曲されたようになっていますが、その様な文脈においてみると、これは明らかに次のステップへの就職活動と捉えられます。
まず何よりも、注文があったのは2年も前のことであり「何を今さら?」という感じですし、おまけに献呈された6曲は全てケーテン宮廷のために作曲した、過去の作品を寄せ集めた事も明らかだからです。
これは、規模の小さな楽団しか持たないブランデンブルグの宮廷では演奏不可能なものばかりであり、逆にケーテン宮廷の事情にあわせたとしか思えないような、変則的な楽器編成を持つ作品(第6番)も含まれているからです。
ただし、そういう事情であるからこそ、選りすぐりの作品を6曲選んでワンセットで献呈した、ということも事実です。
作曲された順番は、第6番→第3番→第1番→第2番→第4番→第5番であり、第3番と第6番はヴァイマル時代に遡ると推測される。
第1番以降については、それぞれに見られる楽器編成や高い演奏技術が求められることなどから、ケーテンの宮廷楽長に就任してからの創作と思われる。
楽器編成はケーテンの楽団員構成によって、作品内容も楽団員の技巧水準を考えれば説明できるからである。
しかも、ブランデンブルク辺境伯の宮廷楽団は少人数であった(1734年には、6人だったことが知られている)から、演奏は殆ど不可能だった。
いずれにせよ、別の目的で創られた作品から転用されたことは間違いない。
※Wikipedia引用
このブランデンブルク協奏曲は、大バッハの協奏曲の最高傑作というだけでなく、バロック時代に流行した合奏協奏曲をさらに大規模なものに昇華させ、様々な楽器の可能性を追求した画期的な作品群であると言えよう。
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