京都市の最北部に位置する貴船は鞍馬山の麓にあり、四方を山に囲まれた盆地のために蒸し暑い夏には「川床」で納涼を楽しめるスポットとしても知られ、京の奥座敷といった風情が溢れる地です。貴船の川床は普通の鴨川の川床とはちょっと違い、鴨川の源流(上流)で川幅が狭いため水面のすぐ上に座敷が作られているために、より涼しさを味わう事が出来るのである。
貴船神社の由来を社伝に尋ねると
《浪花に黄色い船に乗った女の神(玉依姫=たまよりひめ)が現れ
「この船の留まるところに社殿を建て神お祀りすれば国土を潤し、庶民に福運を与えん!」
と告げられた。その船は淀川、鴨川・加茂川を遡って貴船川を上り・奥宮付近に辿り着き、後に御社殿を建てた・・・と伝えられています。『キフネ』の語源も、玉依姫の乗って来られた船が黄色だった事から『黄船』がその始まりだとか・・・『玉依姫』とは、賀茂建角身命(かもたてつぬのみのみこと)の娘で、賀茂神社(下鴨神社=賀茂御親神社)の祀神でこの事からも平安中期より江戸時代までは、なぜか賀茂別雷神社(上賀茂神社)の摂社とされた事が裏付けされるようです》
《平安京の北に位置する左京区の貴船。地名の由来は、気生嶺、貴布祢、木船、黄船――と諸説あるようだ。水は清らかで濁らない方がいいとのことから、貴船神社では「きぶね」でなく「きふね」と読んでいるのだという。貴船神社宮司さんは
「水はあらゆる生き物にとってなくてはならないもの。大地に降った雨を豊かな森林が蓄え、水を育む。太古の人は、その働きに神を感じた。だから水の供給を司る樹木が生い茂った山を神として祭ったのです」
と語り「樹生嶺(きふね)」が地名の起こりではないか、と結論づけた。
●ポリネシア語による解釈
●ポリネシア語による解釈
貴船山(700メートル)は、京都市左京区北東部にあり、東側を賀茂川の上流、貴船川が流れています。渓谷には、水の神である高龍(たかおかみ)神を祀る貴船神社が鎮座し、奥の宮神殿下には龍穴という井戸があるとされ、大和国丹生川上神社とともに祈雨・止雨の祈祷を司っていました。この「きぶね」は、「木生根」、「木生嶺」、「木船」、「木布禰」、「貴布禰」などとも書かれ、「木の生い茂った山」の意とする説があります。この「きぶね」は、マオリ語の
「キ・プヌイ」、KI-PUNUI(ki=full,very;punui=close togather,near)、「(山と山が)非常に密着している(山)」の転訛と解します。
出典 http://www.iris.dti.ne.jp/~muken/
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