2005/05/14

赤出汁 オ―イ・・ (;´д`)ノ


 前回の納豆の話は、今回のための伏線でした。どこがどう関係してくるのかといえば、話は簡単で東京者にとっての納豆が、愛知県人たるワタクシにとっての赤出汁(味噌汁)になるわけです。

つまり前回ご紹介した、東京からの出向者が

「名古屋って、何でコンビニや(一部の)スーパーに納豆がないの?」

という嘆きは、そのままそっくりと

「東京って、何でコンビニや(一部の)スーパーに赤出汁がないの?」

という、ワタクシの嘆きに取って代ります。

生まれも育ちも愛知のワタクシ的には、食事時に赤出汁は欠かせません。外食をしても、定食などを選べば当然のように赤出汁が付いてきますし、場合によってはランチで若鶏のみそ味風に赤だし付きの定食を食べて、さらに夜には山本屋の味噌煮込みうどんを食べる、というような事も珍しくはなかったくらいで、さらに翌日のランチに味噌おでん(おでんと言えば、当然みそ味です)と いった調子で、平日週5日のランチのうち4日まで味噌のメニューが続くことも珍しくはありませんでした。

このように毎日の食卓に赤出汁は欠かせないというか、当然あるべきものと疑って考えた事もなかったのです。そんなワタクシでも、無論東京に来ればどの店に行っても不味い合わせ味噌になる事は覚悟していましたから、外食の時はあの不味い味噌で我慢するとしても、せめて家での食事ではインスタントでも良いから、赤出汁を飲もうと算段していた。ところが、信じられない事にどこのスーパーに行っても合わせ味噌や白味噌ばかりが並んでいて、どう見ても赤出汁がまったく見当たらないではないか・・・

永谷園の御馴染みのシリーズでは「あさげ」(合わせ)、「ひるげ」(赤出汁)、「ゆうげ」(白味噌)と3種類あるはずなのに、どの店に行ってどう目を皿のようにして探しても、赤出汁の「ひるげ」だけがないのです。これまで「ひるげ」しか買った事のなかったワタクシにとっては

「なんで東京のスーパーには、赤出汁がないのか~!」

と嘆きたくもなり、かつては笑い飛ばしていた件の友人の納豆に対する嘆きが、ヒシヒシと実感できた瞬間でした。

しかもインスタントの味噌汁だけでなく、味噌汁の元そのものを見ても合わせ味噌を中心に白味噌や納豆味噌なるゲテモノ(?)までが並んでいるのに、肝心要の赤出汁だけがないではないか。どうせ自分で味噌汁などを拵えるわけではないから、関係ないようなものとはいえ、やはり一抹の寂しさは拭いきれないものです。

愛知に旅行に来た人が、旅館などに泊まって食事に味噌椀を開けると慣れない目には「真っ黒で辛そう」に見えるらしいですが、ワタクシ的には出来上がったばかりの味の薄いのよりは、何度も温め直して煮詰まったような、あの真っ黒な赤出汁がなによりのご馳走であり、旅館などに泊まって椀を開けた時に白や薄い色(ワタクシの目には、白味噌も合わせ味噌も同じようにしか見えない)の味噌汁を見た時などは、まことにガッカリてしまいます ( ̄▽ ̄;)!!ガーン

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