非常に写実的な楽章である。
低弦がおどろおどろしく登場し遠雷のような雰囲気を醸し出すと、続くヴァイオリンの半音的な音の動きも不気味さを漂わせる。
続いて、雷が近くで落ちたような激しい描写を経て、下降するメロディが出てくる(指揮者の岩城宏之によると「ウィーンの本場の雷をリアルに描いている」とのことです)
ティンパニの一撃、ピッコロ、2本のトロンボーン・ティンパニーが初めて加わって効果をあげ、低弦の動きなどにも雷雨の雰囲気がよく出ている。
ピッコロなども動員して豪華なクライマックスを築いた後、次第に嵐は弱まり雷の音も遠ざかっていく。
やがて嵐は収まり、フルートが鳥の飛ぶ様子を静かに表すと、最終楽章へと繋がる穏やかなメロディが登場し、切れ目なく終楽章へと続いていく。
※参考 http://www.oekfan.com/note/beethoven/sym6.htm
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