前回紹介した、有名な『トッカータとフーガ ニ短調BWV565』と同名異曲。
足鍵盤を使った非常に長い保持音の上で、華やかな第1主題がカノン風に始まる。
それが一段落すると、今度はそれと同じメロディを足鍵盤で奏でる。
全般的に細かい音の動きが目立つ『BWV565』に比べ、非常に緊張感が強く息の長い雄大な音楽が、次から次へと展開されていくのが特徴である。
フーガの部分は、二つの主題を持つ二重フーガになっているが、その主題とはともに前半のトッカータの部分とは、何の関係も持っていない。
おそらくは全く別々に作られた作品を、急な演奏会などでの需要があって急遽、一つにまとめられたものではないか、と考えられている。
なおJ.S.バッハの各作品名には、通常の作曲家の作品番号「op」ではなく「BWV」という通し番号がついているが、これはヴォルフガング・シュミーダーが作成した「バッハの音楽作品の主題系統的目録」に基づいている。
モーツァルトのケッヘル番号(略記号「K」)、シューベルトのドイッチュ番号(略記号「D」)が作曲順に付番されているのに対し、この「BWV」番号はジャンル毎にまとめて番号が振られており、オルガン曲は「BWV525-771」である。
ただし、どの曲も作曲日時がハッキリとわからないため、作成順というわけではない。
※Wikipedia引用
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