2003/09/21

知能犯にゃべっち (*Φ皿Φ*)ニシシシシ


 1学期、クラス委員長選。

顔ぶれをざっと見渡して、奈津子ちゃんとのペアの公算が高いと判断した。  

昨年1年間、ドッジボールなど男女混合の競技で「目の敵」のように狙われ続け、あの男勝りな気性を嫌というほど見せつけられただけに、すっかり奈津子ちゃん嫌いになっていた。

「このままでは、マズイ」

と早速、裏工作を画策。

男子生徒には、片っ端から

「オメーら、誰に投票するんだ?」

と訊いて廻り

「どうせならオレ、2学期にやりたいんだよな。
 ホラ、2学期の方が運動会とか文化祭とか、イベント多いし期間も長いだろ。  
だから1学期は、ムラに入れろ」

と説いて廻ると、多くの男子生徒は「奈津子嫌い」の事情は薄々知っていただけに、誰もが協力的であった。

そして、結果は・・・

男子生徒への工作はまずまず功を奏したものの、工作が巧くいかなかった女子生徒の票を集めてしまったらしく、不本意な事に僅差でムラカミ君を上回ってしまった (/||| ̄▽)/ゲッ!!!

「政治家の選挙(総裁選)でも、僅差で過半数に達しない時は「決戦投票」ってのをやるんだぜ」

と無理やり「決選投票」に持ち込む。

予想通り女子は奈津子ちゃんが選出されたことで、最早形振り構わず死に物狂いであった。

この執念の工作が実り、決選投票では思惑通りムラカミ君が選ばれ、メデタクも「ムラカミ&奈津子」ペアが誕生した。

「この借りは、いずれ返してもらう」

と言うムラカミ君に

「オマエは、コバヤシとだってそんなに相性悪くないんだし、まあ上手くやってくれ」

と、どこ吹く風 (=°3°=)~♪ ピュー

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