第1楽章 アレグロ
春がやってきた、小鳥は喜び囀りながら祝っている。
小川のせせらぎ、風が優しく撫でる。
春を告げる雷が轟音を立て黒い雲が空を覆う、そして嵐は去り小鳥は素晴らしい声で歌う。
鳥の声をソロヴァイオリンが高らかに、そして華やかにうたいあげる。
第2楽章 ラルゴ
牧草地に花は咲き乱れ、空に伸びた枝の茂った葉はガサガサ音を立てる。
羊飼は眠り、忠実な猟犬は(私の)そばにいる。
弦楽器の静かな旋律に、ソロヴァイオリンが長閑なメロディを奏でる。
ヴィオラの低いCis音が、吠える犬を表現している。
第3楽章 アレグロ
陽気なバグパイプに、ニンフと羊飼いが明るい春の空の下で踊る。
※Wikipedia引用
----------------------------------------------------------------
天才肌のヴィヴァルディは、驚異的なペースで作品を書き散らしていったのは有名で、3日で10曲を書き上げたというエピソードもあるくらいだ。
得意の協奏曲など、生涯に何曲創ったのかさえハッキリしないほどで、これまで確認されているだけで400~500曲と言われているが、大部分があちこちに散逸してしまったと言われ、正確な実数は把握されていない。
遊興家のヴィヴァルディは、世界各地で豪遊を繰り広げた挙句、晩年になって人気が衰えると、作品を叩き売り同然に売り払ってしまったためらしい。
なんとも、惜しまれる話である。
《遊び人で女好きの赤毛の司祭ヴィヴァルディは、オペラ公演の為に度々旅行に出掛けたが、旅行の際には
「体が弱いので、身辺の世話の為」
と称し、ピエタ出身の少女たちを帯同したらしい。
特に、1726年に前述の『歌劇「テンペーのドリッラ」』に出演したマントヴァ出身の少女歌手のアンナ・ジロー(当時、彼女は16歳でヴィヴァルディは48歳)と親密になり、様々な噂が飛び交った。
ミサを上げず、旅行がちで少女たちとの噂が絶えなかったヴィヴァルディは僧侶間の評判は芳しく無く、1738年(60歳)にはルッフォ卿にフェッラーラへの入国を拒否されている。
が、音楽のずば抜けた才能から、ピエタ女子音楽院(孤児院)は彼に対し寛大だった》
0 件のコメント:
コメントを投稿