にゃべっち属する6年3組では、担任教師の悪趣味でテストが行われる都度、得点順位が黒板に書き出されるのが恒例と化していた。
言うまでもなくトップは常に神童にゃべっちで、それにマサ君、ムラカミ君、香里ちゃんという上位の並びが、毎回判で捺したように続いていた。
2-4位に関してはマサ君とムラカミ君が入れ替わり、また時に香里ちゃんが割って入ることもあったが、3人が入れ替わることはあっても神童にゃべっちのトップだけは指定席として、まったくの不動だった。
そして前にも記した通り、にゃべっち、ムラカミ君、マサ君のトリオは大の仲良しであり、学校ではいつも3人でつるんでいる姿が見られた。
元々、3人ともに家が同じ方角にあり、特ににゃべっち家とムラカミ家は歩いても5分もないくらいの距離だったので、下校時にはいつも少し離れたたところ(10分弱)に家のあるマサ君が大回りしてきたものだった。
この頃は、にゃべっちがサッカークラブ、ムラカミ君は野球クラブで活躍していたため(マサ君は学校でのクラブ活動には所属していなかったが、ボーイスカウトに入っていた)次第に帰宅時間がバラバラになってきていた。
このトリオ、成績では低学年時代から常に神童にゃべっちを頂点に頂きながら、学年全体でもベスト3を独占してきたのに加えスポーツも優秀。
しかも生徒会でも、それぞれが生徒会長(にゃべっち)、書記(マサ君)、会計(ムラカミ君)を務めることからも解るように、3人とも色々な点で抜きん出ており、皆からそれなりに一目置かれる人気者だった。
しかも幸か不幸か揃いも揃って悪戯者だっただけに、かなりやりたい放題のところがあった。
思えば神童にゃべっちにとっても、おそらくはマサ、ムラカミの両君にとっても、何もかもが思い通りに実現していくようなこの頃は、学生生活の中でも指折りの思い出深い楽しい年であったろう (*`▽´*) ウヒョヒョヒョ
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