2003/11/19

renomaメガネを購入



 この頃、失職中の身とはいえ、田舎の事で刺激と人の噂が大好きな近所の小煩いオバハン連中の目を恐れ(?)、毎日勤め人のように自宅を出てはネットカフェに篭ったり、あてどもなくブラブラと町を徘徊する日々が続いていた。

そうして辺りが暗くなった頃合を見計らって、自宅に帰る。

自宅はビルの2Fにあり、門の鍵を開けて2Fへ上がる通路を通ると階段へと至る造りである。

ところが元来の不精な性質に加え、マンションとは違い親戚の一軒家だから、大家とか管理人といった番人の目が光っている訳でもない気安さも手伝って、通路は随分前からちょっとした物置き状態と化していた。

そこに積み上げていたあるバランスの悪い物体が、留守中になにかの衝撃の拍子で落下していたらしい。

タイミングの悪い事に、その通路に入った矢先を狙っていたかのように、携帯が鳴り始めた。

「にゃべっちさん、いい案件が出てきたよ〜」

という甘いセリフに釣られ、すっかり足元の注意がお留守のまま、電気も点けずに階段を上がろうとしたのがマズかった。

すっかり電話に気を取られ、暗闇を手探りで歩いているうちに下に落ちていた物に躓いた拍子にメガネが落下し、更に悪い事にちょうど落ちた場所がマズかったらしく、お気に入りのデザインだったラルフローレン(polo)のフレームがイカレテしまったのであった  ガ━━━━━━(´Д`;)━━━━━━ ン  

「トホホ・・・失業中の身には辛い・・・」

と嘆いてみたところで、修復不能に歪んでしまったフレームは最早使い物にはならないから、翌日一番にメガネ屋へ行くことに。

ちょうど1年程前に、某大手メーカーの商品追跡新システムの導入作業プロジェクトに携わり、元請けの三井某社から1ヵ月半弱の短期で三桁に近いボロい稼ぎをさせてもらった時に、長年愛用してきたレイバンを捨て新調したのが、この36000円也のラルフローレンである。

珍しく唸るほど金が余っていたこの時には、同時に7万の大枚をはたいてGUCCIも一緒に購入していた

さすがに、このGUCCIは常用にはできず

(何かの時にはこれを・・・)

と思いつつも「何かの時」などは滅多にないまま、殆んど引き出しの中に眠らせたままで、普段はpoloの方を愛用していたのである。
 
 メガネという性質上、寝る時以外はずっと掛けっ放しになるから、どうしても経年劣化は避けられない。

それだけに、常用するには高価なものを買っても意味がないし、この時は失職中で先の不安もあったから、日常使用に耐えられそうなレベルの範囲で、出来る限り安いもの(目安は2万円以内くらい)を選ぶ腹積もりであった。

ところが店内をブラブラと見て廻っていると、若い女性の店員がやって来てついて歩いてあれこれと説明を始める。

まずまずカワイコちゃんといってもいいタイプだったが、なにしろ相手のペースに乗せられては高い物を買わされるがオチだから、適当にあしらいながら見て廻るうち非常に気に入ったのがあった。

しかし「armani」のそれは、フレームだけでも4万くらいしていたから到底、手が出ない。

気を取り直して再度、品定めするうち「renoma」の良いデザインが目に入った。  

念のために他のも更にチェックしていると、また件の饒舌な女性店員があれこれ説明を始めたそうに寄って来たので、短気なワタクシは段々と面倒になってきて

(まあ「renoma」ならいいだろ)

ってことで、結局僅か15分くらいで決めてしまったのである。
 
 ところで、ワタクシは顔の輪郭が典型的な細面に加え「彫りの深いマスク」と言われるくらいだから、メガネは殊のほか良く似合うタイプだが(ホンマにw)、高校時代に初めて銀縁を掛けて学校へ行った時は、皆から「超インテリっぽいー!」とか「なんかすごく冷たそうな感じがする〜!」とかボロクソな悪評だったため、遂に最後まで裸眼で押し通した。

大学生になってから再度、銀縁に挑戦した時もやはり同じような事を言われたため、その後「porsche」のサングラスに度を入れたのに始まって、一貫して赤茶系統のフレームを着用していた。

これまで掛けていたラルフローレンのは、朱のフレームの内側に黒っぽいラインの入った特殊効果の2色が気に入って一発で決めたが、今回は先にも触れたように面倒だったため、色はもうどうでも良かった。

が、改めて家に帰ってからじっくり見てみると、朱のやや薄めのに黒っぽいラインが少しだけ入ってるし、さらによく見ると全体にラメのようなものも、微かに散りばめてある。

おまけに蔓の部分が微妙な感じに括れているなど、結構凝ったデザインなのである。

さすがはrenomaだ!

さすがは、ワタクシのセンスだ!

ちなみに目が紫外線に弱いこともあって、常用の方は学生時代から紫外線が当たるとスモークが濃くなる調光グラスであり、目がデリケートで疲れやすいが

「これなんかは、パッド付きで断然良いですよ〜!」

という女性店員の見立ても、当を得ていたと思える。

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