色々と質問をしてもなにかと要領を得ないため、いい加減にイライラが嵩じて来ていた。
「で、工事費は幾らくらい掛かるの?」
「工事費用?
まあ、3万円くらいでしょかうねぇ・・・」
この非常識なセリフには、日頃は温厚な(?)ワタクシもブチ切れた。
「工事費用が3万だと?
ふざけるのもいい加減にしてくれよ。
アンタ、名前は?」
「私はKと言いますがね・・・なにもふざけてませんし、見積もりをしてみないとなんともいえませんが・・・それくらいには、なるでしょうよ・・・」
「こりゃアホラシ過ぎて話が出来んわ・・・」
と言い捨てて電話を切った事は、言うまでもない。
再び受け付け窓口に電話をすると、今度はマトモそうな女性のオペレーターが出た。
改めて、工事費について訊ねると
「見積もりをしてみないと正式なところはわかりませんが、通常ですと凡そ5~6000円くらいかと思います。
ご家庭の状況を調べてみますので、少しお待ちを・・・」
と、しばらく待たされた後に
「ただ今お調べいたしましたところ、元々ISDNに変換する前の回線自体がまだ残っておりますので、そんなに大掛かりな工事は必要ないかと思います」
「そんなもんだよねー?
工事に数万もかかるなんて事、ないよね?
3万も掛かるとか言われたんだけど・・・」
「工事費が3万ですか・・・それは、ちょっと普通では考えられませんが・・・」
(やはりそうだろう・・・あのバカモノめ!)
こうして、その電話で申し込みの手続きを済ませた・・・までは良かった。
ところが・・・である。
しばらくすると、先の大バカモノが着信記録を辿ってきたか、信じ難い事に携帯に電話をかけて来たのだ!
「NTTですが・・・先ほど、電話が途中で切れちゃったようなので・・・」
「切れたんじゃなくて、切ったんだよ。
まず電話を掛けて来る時は、最初に名を名乗れ。
デタラメばかりで役に立たんから、切ったんだ。
で、今更、何の用なのか?」
「ええ、先ほどの工事費の件ですがね・・・あれから再度調査したところ、オタクの場合は大体1万3000円くらいで・・・」
「もう間に合ってるから結構だ、バカヤろー!」
携帯でなければ、受話器を叩きつけるところだ。
ところがところが・・・話は、これではまだ終わらなかった。
さらに数日後。
約束した時間に工事に来たNの担当者が、なんと小柄で貧弱なあの大バカモノだった!
まさか、電話を受けていた人物が工事に来るとは夢にも思わなかったが、あの忘れようにも忘れ難い声と口調は、紛れもない同一人物である。
以前の電話対応では、散々に不快な思いをさせられた事を思い出し
「この前の電話の人?」
と、念のために確認すると
「はぁ・・・そうでしたかね・・・」
「そうでしたけね、って・・・この前は工事費が3万円もかかるとか、言ってたが?
一体、どっから3万なんてとんでもない金額が出てきたのか?」
とジロリとひと睨みして、イヤミを言ってやると
「いや、ちょっと見積もりの仕方が間違ってたようでしてね・・・ハハハ」
とアダプターを覗き込むようにして、床に蹲った姿勢のままモゴモゴと返事をするのが精一杯の態である。
しかも、その「工事」とやらは僅か10分程度で、マコトに拍子抜けするほど呆気なく終わった。
「これで、工事の方は終わりましたので・・・では、よろしくー」
と、慌てて去っていこうとする担当者に
「え?
もう終わり?
工事って、こんな覗き込んで終わりみたいなものだったの?
単に、アダプターを付け替えただけにしか見えなかったが・・・」
「見てみましたところ、元々初期のADSLのが付いてましたからねぇ・・・」
「そんなもの、わざわざ見んでもNの局内を見りゃわかりきってるじゃないのかい?」
と更に皮肉を飛ばしたが、案外に大人しく手応えがないので
「まあ、ともかくコーヒーでも飲んでくかい?」
と、お義理で勧めると
「いえ、結構です・・・急ぎますのでね・・・」
と差し出された請求書の工事代金は、ヒトケタも違う僅か3000円そこそこであった。
その後、Nから送られてきたフレッツ接続ツールには2つのバージョンのexeファイルがあり、説明書に従って新しいバージョンの方をインストールすると、知らぬ間にiniファイルが書き換えられてPCが死んでしまった・・・
《XPの場合》、《MEまたは98の場合》と書き分けられているにもかかわらず、この酷いインチキである。
仕方なくシステムファイルのリカバリーした後、旧バージョンの方を再度インストールして何とか事なきを得たが・・・
それにしても毎度Nと係わり合うと、どうしてこうしたロクデモなくも腹立たしい思いばかりさせられるのだろう。。。
0 件のコメント:
コメントを投稿