第2楽章「波の戯れ」
初演は1905年10月15日、カミーユ・シュヴィヤール指揮のコンセール・ラムルーによって行われた。前述したエマとのスキャンダルが冷めやらぬ中、オーケストラの団員は作品に背を向けたため、演奏の出来は芳しいものではなかった。聴衆、批評家たちの反応も賛否両論であり、彼らはこの作品が「海」らしくなく「ペレアスとメリザンド的な」ドビュッシーの音楽ではないことに面食らったようである。
しかし1908年1月19日、作曲者自身の指揮、コンセール・コロンヌによって行われた再演で、この作品の真価が認められ、以後主要な管弦楽作品として定着するとともに、印象主義音楽、20世紀音楽を代表する傑作としての評価を確立することとなった。
出典 Wikipedia
ドビュッシーの作品の中では『牧神の午後への前奏曲』と並んで有名だが、 個人的には(表面的には)あまり盛り上がりどころのない『牧神』よりは、こちらを推したい。印象主義の手法を定着させた晩年の作で、そのタイトルの通り目まぐるしく変化していく海の表情を巧みに描写した傑作である。
曲は「海の夜明けから真昼まで」 (De l'aube à midi sur la mer) 「波の戯れ」 (Jeux
de vagues) 「風と海の対話」 (Dialogue du vent et de la mer) という、3つの楽章で構成される。
1905年に出版されたスコアの表紙には、葛飾北斎の浮世絵である冨嶽三十六景「神奈川沖浪裏」が使用された。これはドビュッシーの、あるいは当時のパリの東洋趣味を象徴するものとして、よく知られている。ドビュッシーはこの曲をピアノ連弾用に編曲したが、自身で「演奏不可能」であると認めた。東京ディズニーシーで公演されているオーバー・ザ・ウェイブ(Over the Waves)の前奏曲として、この曲の全編が使用されている(らしい)
出典 Wikipedia
0 件のコメント:
コメントを投稿