2004/05/20

グルメの王様・かに


 海産物が大好物のワタクシはイカ、タコ、エビなどどれも目がないのですが、最も好きなのが一匹丸ごと食せる上に、多様な用途に使えるカニです。

といっても「かに道楽」や「かに本家」のような高価な店にはさっぱり縁がないため、精々が「かに本家」別館の回転寿司「寿司本家」で名物の「かに寿司」を月に一度くらい食べるのが関の山で、普段はスーパーで買ってきたインチキ臭い「カニかまぼこ」で我慢しています。

そんな折りも折り(って、どんな折り?)、知人からタラバガニを頂くという僥倖に恵まれたから、悦ぶまいことか。

どうやらカニは美味しいが、無精者には殻を剥いで身を削り取っていくのがどういもシチ面倒臭いらしく、なにかのパーティーに出てきたカニを丸ごとパックに入れて持って帰ったようです。

そうして何はともあれ、数年ぶり(?)にカニを一匹丸ごと食する機会に恵まれる事に。

まずは甲羅の裏側の「ふんどし」と言われる部分を持ち上げるようにしてバリバリと剥がすと、珍味として名高いカニ味噌(肝臓)が大量にくっ付いてくるので、甲羅に集めて味わいます。

カニ味噌と内側に付着した薄皮の部分を削り取り、粕が残った甲羅に注いで呑む「カニ酒」が、これまた堪えられません (TT )

胴を二つに割ってしまうと、この絶品なカニ酒の醍醐味が薄れてしまうため、胴体はそのままにして足を千切ります。

滅多に食する機会のない我が家に、カニバサミやカニスプーンなどの用意があるはずはなく、堅い足には出刃で裂け目を入れておき、手でバシッと割って肉を取り出し味ポンで戴きます。

細かい繊維質の肉がビッシリと付いている足の付け根、ハサミのついている足は他の足に比べ繊維質が粗いといわれますが、これまた独特の旨みがあります。

余談ながら、以前に偶々家を出た時に隣家にクール宅急便のワゴンが停まり、ダンボール箱を幾つも運んでいる場面に出くわし、偶々出てきた長距離トラック運転手の亭主とバッタリ顔を合わせました。

「へー。
これは何?」

と目を留め、思わず口に出すと

「女房のヤツが、インターネットとやらで「北海道の毛ガニ」だの「伊勢エビ」のグルメセットだの、ワケのわからんものばかり注文して参るわー」

と溢していましたが、そういえば「YAHOO!ニュース」で

「北海道産のカニと偽り、カナダ産のカニをネットで販売のサギ業者摘発!」  

というものを見かけた記憶が・・・

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