B学区生え抜きのにゃべ(中間)と、転校生ヒムロ(期末)がそれぞれトップを取って、迎えた2学期中間テスト。
にゃべは3位。そして、またしても
「トップはヒムロ!」
という声が聞えるや皆、覚悟はしていながらも「またか・・・」といった、ウンザリしたというか呆気にとられた感じがアリアリ。
天才ヒムロは、これで転入後5度のテストのうち、実に4度トップを占めた事になるのだから、これは無理もない。前回は、ヒムロに次ぐ2位につけたムラカミは、にゃべに次ぐ4位だ。香の情報が入ってこないのはいつものことだが「空席」となっている「2位」であろうことは、容易に想像が付いた。
続く期末テストで、見事トップに返り咲いたにゃべ。
(やれやれ・・・
これでヒムロの3連覇を阻止したわい・・・)
と思ったのも束の間、しぶとく同点トップをキープし、同点とは言え遂に3連覇の偉業を達成したヒムロ。
当時は、なかなかトップの座を譲らないヒムロが憎い感じもしたが、考えてみれば何の努力もせずにトップに立とうなんてのは、ムシが良過ぎというものであった。
(まったく勉強をしていない現状でもヒムロと互角に近いのだから、少しでも勉強すればオレの圧勝だ!)
というのを免罪符にして、終ぞまったく勉強しなかった。こんな調子でも、そこそこの成績が取れてしまうものだから、益々怠け癖に拍車がかかるという悪循環である。
それどころか
(小学校の時のように、毎回トップで変に注目を集めるより今の方が楽だな・・・)
と思い始めていたくらいだから、まったく救いようのない怠け者というしかない。盟友ムラカミは3位。ヒムロの圧倒的な存在感の蔭に、すっかり霞んでしまったオロチは1学期期末に続いて学年5位と、それなりの健闘を見せていた。
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