名古屋にも、ポツポツとネットカフェが出始めた当時であり、まだ割安のチェーン店はなかったから納屋橋に出来たナムコが経営するネットカフェでの学習を習慣にしていたが、2時間で800円はかなり痛い出費だった。
(家でやればタダなのに・・・)
などとぼやきつつ、それでも知識を蓄えていく。Web教材での勉強を始めて一ヶ月足らず、ネットワーキングに関してはまったくの素人だったワタクシも、生まれて初めてといってもいいくらいに一ヶ月近く集中して勉強したおかげで、かなりの基本知識が身に付いた気がした。
この教材には「アセスメントテスト」というものが付いており、全過程を終了した時点でどのくらい理解が進んでいるかの進度を測定出来るようになっていた。試しに「アセスメントテスト」を受けてみると、予想以上に高得点が出た(正解率90%以上)
念のため、ランダムで問題の出題される「アセスメントテスト」を二度、三度と受け、三度目で全問正解となったところで修了する事にした。
次は、いよいよCisco認定資格向けの教材である。定価は25万円ととても手が出ない高価格だが、運の良い事にキャンペーン期間中で10万円で販売していたため、迷わず購入する。こちらもIDを発行して貰い、パスワードを設定してWebページからログインする仕組みは同じだが、内容が基礎編の5倍くらい密度が濃い事から、ログイン有効期間は6ヶ月に設定されていた。
3ヶ月で修了を目標にして取り組み始めたが、やはり基礎編とは比較にならないくらい難しい。最初からこの教材に取り組んでいたら、恐らくはわけがわからずに途中で投げ出していたろうが、Cisco認定資格の受験料は100$だから、当時のレートで1万3000円程度だった。
経済産業省が行っている情報系の国家資格とは違い、一年中いつでも受験が可能であり、落ちた場合は2週間とかの間を空ければ再受験が可能ではあるが、失職中で無収入の時だから一発で合格しなければならない。実際には、購入したパッケージに「落ちても特約」という制度があり、落ちた場合ももう一回は無料で受験できる保険が付いていた。
ベンダー試験の場合は、受験者の結果がデータベースに残っているため、何度も落ちていると苦手な問題ばかりが集中して出され、段々と受かり難くなっていく傾向があるらしく、5度や6度も落ち続けて一向に受からない人が多い事も、資格掲示板で何度も目にした。
(Cisco認定は、受かるのが難しい)
と。そのためCisco社の提供する、オフィシャルなWeb教材で「合格ライン」は叩き出したものの、一発合格を確実にするためさらに慎重を期する事にした。
Cisco認定資格向けの「教科書」本を買い、繰り返し読む。評判の良かった日経の「教本」は6~7000円と高価だったため、毎日大きな書店に通って立ち読みで読破した。教科書付録のテストは何度も繰り返して、間違った問題は正解するまで繰り返して潰して行き、全問正解になったところで問題集をもう一冊購入して、やはり同じように全問正解まで繰り返し潰していく。
こうしてほぼ、総ての問題(1000問程度か)を消化した。Webから受験の申し込みをして、受験までの数日間は県図書館や名城公園、或いは受験会場に近い白川公園で問題集を解いたり教本を繰り返し読み返して復習をしながら、いよいよ試験の日を迎える。
基礎編で身に付けた知識が生かされてサクサクと理解が進んでいった。この教材は4つの大きなステップに分けてあり、ステップの終了時に「アセスメントテスト」に合格しなければ、次のステップに進めない仕組みになっていたが、真面目に取り組んできた成果か4つの「アセスメントテスト」総てにおいて一発で合格点を出して、最終テストでもcisco認定の合格ラインを叩き出したのは、およそ2ヵ月後の事であった。
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