Cisco認定資格に続いて、Microsoft認定資格を取得すべく始動をした。
Microsoft認定資格は難易度、市場価値ともにCisco認定に比べ一段下がるというのが定説であり、またCisco認定資格を取得するための教材に膨大な金が掛かった(CiscoオフィシャルのWeb教材2点で約15万、プラス教本と問題集)事情があり、資金的には底を突いていた。
Cisco認定資格の場合は、最初の資格だっただけにやむを得ないところもあったが、やはり「金で資格を買う」ような形は避けたい意向もあって、Microsoft認定については出来る限り金を掛けないで取得する、というのが当初からの方針である。とはいえ試験には独特の傾向があるため、単に知識があるだけでは合格はなかなか覚束ない。やはり合格への早道は、教本や問題集で試験の傾向に慣れる事も大事なのである。
そこでネットや書店で色々な教材を漁った挙句に、内容充実の割りに1万円程度お値打ちなWeb教材を購入した。
(Cisco認定よりは簡単という事だから・・・)
と考えていたが、この教材を見てWebなどでよく目にしていた「Microsoft得意の長文問題」というのが、想像以上の難物である事を知らされた。
例を挙げれば、こんな問題だ。
【問題】
あなたは、ネットワーク管理者である。
Active Directory ドメインに所属するメンバーサーバに、カラープリンタを2台設置した。
あなたは、ネットワーク管理者である。
Active Directory ドメインに所属するメンバーサーバに、カラープリンタを2台設置した。
現在のところ印刷可能なユーザーは営業部に限定するが、順次他部門へも開放する。ただし、いくつかの部署は部署のサーバに対して独自のカラープリンタを導入する予定なので、いったん印刷を許可した部署でも、部署専用のプリンタが導入された時点で印刷許可を取り消す。また、特別に印刷許可を得たユーザーが何人かいる。
あなたは、どのようなセキュリティ設定をすべきか。
1.何もすることはない。
営業部員は、初期値で全員Everyoneグループに所属していている。印刷権限は、自動的に与えられている。
2.営業部をグローバルグループ、GG_SALESのメンバーにする。
各プリンタの印刷権限を与えた、ドメインローカルグループPrintUsersを作り、GG_SALESと印刷を許可したメンバーを追加する。
3.グローバルグループGG_PrintUsersを作成し、各プリンタに対して印刷の権限を与える。営業部のメンバーをGG_PrintUsersに、一人づつ登録する。
4.営業部のメンバーをローカルグループSalesに所属させ、Salesおよび印刷可能なユーザーに対して各プリンタの印刷権限を与える。
先に受験したCisco認定資格が制限時間90分で65問(1問辺り、80秒程度)であり、オンラインで次の問題に進むと前の問題には二度と戻れない事から、慎重に一問一問先に進んだがそれでも15-20分程度は時間が余った事を思うと、Microsoft認定資格の方は制限時間120分で50問だから随分と余裕があると構えていたが、このような長文問題ばかりとなると大変だと、認識を改める必要に迫られた。
ともあれ厄介な長文問題と格闘しながら、どうにかこうにか教材の全問題を解けるレベルに達するまでに、1ヵ月近くを要した。試験に合格するコツは、知識レベルを引き上げるのが大前提である事に疑いはないが、それに加えてできる限り沢山の問題を解いてあらゆるパターンに慣れておく事である。
教材や問題集とまったく同じ問題が出て来る可能性は低くても、類似の問題が多い事は間違いないのだから、多くのパターンを覚えておく事は重要であった。が、先のWeb教材だけでなく、教本や問題集に出て来る問題も、以下のような厄介な長文問題ばかりなのである。
【問題】
あなたは、5か所のオフィスネットワークを管理するシステム管理者である。 各オフィスのネットワークにはDHCPサーバが存在しないので、TCP/IP設定は自動化されていない。今度、全社的にWindows 2000 Professional環境に移行する事になった。移行のトラブルを最低限に抑えるため、すべてのクライアントPCにWindows 2000を新規にインストールする事になった。適切な方法を選びなさい。
あなたは、5か所のオフィスネットワークを管理するシステム管理者である。 各オフィスのネットワークにはDHCPサーバが存在しないので、TCP/IP設定は自動化されていない。今度、全社的にWindows 2000 Professional環境に移行する事になった。移行のトラブルを最低限に抑えるため、すべてのクライアントPCにWindows 2000を新規にインストールする事になった。適切な方法を選びなさい。
インストールするPCはオフィスごとに20台、合計100台。各オフィス間は、128Kbpsの専用線で結ばれている。ハードウェア構成は様々であり、SCSI構成のものもIDE構成のものも存在する。ただし、すべてWindows 2000 HCL に記載されている事を確認した。また、CD-ROMブートおよびPXEによる、ネットワークブートが可能である。
実際のインストール作業は、各オフィスの責任者に任せる事になった。各オフィスの責任者は、デスクトップアプリケーションのヘルプデスク担当であり、パーティションの設定などはできるが、詳細なネットワーク設定を行なう知識はない。
1.Windows 2000 ProfessionalのCD-ROMを使って、無人インストールを行なう。
2.SYSPREP -PNPオプションを使ったディスクイメージを使って、無人インストールを行なう。
3.RISを使って、リモートインストールを行なう。
4.Windows Installerを使って、インストールを行なう』
これら「嫌がらせ」としか感じられない、長文問題と格闘する消耗戦が続いた。
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