2004/04/26

2004_東京読売巨人軍・中間総括part1



 プロ野球(セリーグ)が開幕して、およそ1ヶ月が経過しました。物事が総て予想や希望した通りの結果になってしまったのでは面白くもありませんし、またそうなるものとは期待もしていませんが、それにしても連日見せ付けられる巨人の酷い野球には目を覆いたくもなります

なにせ昨日までの時点で、20試合を消化して812敗。

《他の五球団の借金を一手に引き受けての、ダントツの最下位》

というこのテイタラクを、開幕前に誰が予測した事でしょうか。勿論ペナントレースという争いにあっては、勝敗は何よりも大事な要素であるのは事実ですが

140試合という長丁場の中の、たかだか20試合を消化したに過ぎない現時点において、順位云々を気にするのはバカげている》

という見方も出来ます。しかしながら140試合のうちの残り120試合にしても、所詮はこれまで消化してきた20試合の延長線上で行われていくというのもまた自明の理であり、ここまでの巨人の試合内容の悪さからは、この先に光明はおろか明るい材料というのが殆んど見当たらない、というのが偽らざる感想といわざるを得ません。

これだけ酷いゲームを続けている最大の原因といえば、去年までと同じ相変わらずの「投壊」現象に尽きる点は、既に誰の目にも明らかでしょう。巷間よく言われるように、キャッチャー阿部の拙いリードによって本来、勝てるハズのゲームを幾つも落としてきたことは確かですし、また一方では四番に据えたいくらいのあの驚異的なバッティング(特に長打力)の目ざましい進歩によって、自ら招いた失点を取り返すようなシーンも再三に渡って見られるなど、4月に限っては良くも悪くもこの「阿部の一人相撲」というゲームばかりが目に付きました。

とはいえ、阿部の拙いリードで足を引っ張られた点は確かにあるにせよ、その分を差し引いて見ても、どの投手も揃いも揃ってバッティングピッチャーのようにバカスカと打たれ続けるというのは、それだけ球自体に力がないというところに収斂されていくのでしょう。また当初から誰にも期待をされていなかった中継ぎや抑え陣はハナから論外としても、それに比べれば少しはマシだろうと思われた先発投手陣のあのテイタラクこそが、ファンに対する許し難い背信であると言えます。

打線に関しては、開幕前にこのワタクシも口を酸っぱくして「ヨシノブ4番」には大反対を唱え「4番を任せられる資質の持ち主は、ローズかペタジーニのどちらかしかいない!」と進言してきましたが、ズバリそれが的中した形で四番のプレッシャーに押し潰された形のヨシノブは、ここまでまったくいいところのないまま、専ら自軍のチャンスの芽を摘み取るだけに終始してきた印象です。

またこれも開幕前に反対した事ですが、トップバッターには最も相応しくない不器用のサンプルのような仁志をトップに据えたまま何故か動かそうとはせず、逆にトップバッターには打ってつけと思える、器用な職人タイプの清水を中途半端な役割の2番に置くという、まったくわけのわからないオーダーを組んで恬として恥じない堀内監督のセンスのなさにも、空いた口が塞がらぬというものです。

 とはいえ、打線の方はこれだけのメンツを揃えているからには、ある程度の得点力は計算できるのだから、投手陣は出来もしない実力以上の素晴らしい投球などはしてくれなどとは誰も要求しておらず、それどころか精々人並み程度に投げていれば、黙っていても勝利は転がり込んでくるハズの陣容は整っているのです。ところが信じられない事に、その「人並み程度の投球」すらもが、どいつも満足に出来ていないのだから「コイツら、本当に一軍のピッチャーなんだろうか?」という疑問が湧いてくるのは当然のこと。また最低に酷いハズレ年と思われた去年と比べてすら、まったくと言って良いくらいに底上げが出来ていない現状を見るにつけては「それぞれが投手出身の堀内と投手コーチの池谷らは、長いキャンプの間、一体なにをやっていたんだ?」という責任が、大きく問われてしかるべきところに来ているのではないでしょうか。

堀内監督に対しては、新米とはいえ幾らなんでも前任者の原監督よりは幾らかマシだろうと、就任時はエールを送ったワタクシであり、過去には日本シリーズの勝敗を全7試合に渡ってズバズバ的中させて来た神懸りな勘には密かに自信を持っていましたが、ここまで見る限りどうやら堀内監督に関してはトンだ買い被りだったようです。原監督と何ら変わるところがないのであれば、華があって「チームの看板」としての見栄えだけでも遥かに上を行く若い前任者の方が、地味な黒衣タイプでありどことなくTV写りからしても貧弱かつ陰険そうな堀内より、よっぽどマシだったんじゃないのかと厭味のひとつも言いたくなりますねー ( ̄д ̄)ブツブツ

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