2004/04/17

京都でフレンチ・フルコースに挑戦(後編) (;・_・)ノ



 最初のうちは

(まったく、アホらしいことだ・・・喰いたくもないフランス料理などのおかげで、3000円も余計に取られるなんて・・・)

と大損をした気分だったが、その晩(旅行前日)行きつけの店へ食事に行ってその話をすると、顔見知りの店主夫婦が

「そりゃ、またとない機会じゃねーかよー。
どんなフルコースだか知らんが、フレンチのフルコースが3000円なんて訊いたことねーしなー。
普通じゃ喰えるモンじゃねーゾ」

「そうよ。
アナタも変わってるわね~。
私だったら、その料理が一番楽しみだわよ・・・羨ましいーッ!

などと口を揃えるから、ガラにもなく次第に幾らか楽しみになってくる気持ちもあった。
 
 さて、問題のフレンチ・フルコースである。

席につくと、女将らしき女性が出てきて

「ワインは赤にしますか?
白にしますか?」

と訊いてきたが、こっちはワインなんて不味いものは普段から飲む事はないから

「まあ、どっちでもいいけど・・・お任せしますよ」

と言うしかなく、どうにも勝手が悪い。

少し待つと、まずはオードブルが出てきた。

オードブルは洋風のものが2品ほど出され、これがなかなか旨いのだが、どうにもワインのドロッとした味に馴染めず、2品目を持ってきた時に直ぐにビールをオーダーした。

次にスープが出て、3品目は京野菜鮨が出て来た。

パリパリの京野菜が生のまま(?)乗っているだけで、味付けも何もないからこれはまったく旨くない。

元々、食べるスピードが早いだけに、この辺りから一品ずつ持って来るこのノンビリとしたペースに次第にイライラが募り始め、遂には痺れを切らせて食事の合い間にタバコを吸うという無作法に及ぶ事に('Д'y ─┛~~

ひとつひとつの料理ははまあまあ旨いといえるが、どれも量が少ないからどうにも食べた気がしない。

(早く、メインディッシュを持ってきやがれ!)

と腹の中でブツクサ繰り返しながらビールを煽っていると、ようやく魚料理に続いてメインのステーキが出てきた。

(うーん、これは旨い!)

当たり前だが、いつものスーパーや安手のステーキハウスとは違い、脂の乗った分厚いステーキは食べ応えがあった。

既に、ビール2本と白と赤両方のワインを空けすっかり満腹して、最後にデザートとコーヒーを平らげると、そそくさと部屋へと退散した。
 
 明けて翌朝。

観光スケジュールが詰まっているため、7時前にペンションを出るから《8時以降》という朝食は、勿論キャンセルだ。

予約時に

「朝食はいらないが、正規料金で構わないので・・・」

「ほんなら朝食分は、引かせて貰います」

といったやり取りがあったが

(昨日の料理で3000円なら、まあ安いものだ・・・)

と思いつつも伝票を見ると、ビールとワインの追加分が上乗せされて1500円も高く付いていた。

その後、琵琶湖の豪華客船「ミシガン」に夫婦で乗船して来た大食漢の知人が  

「フレンチのフルコースというのを初めて喰ったが、ちょこっとずつしか持って来んし、あんなん全然食った気がせーへんかったわ。
 いっぺんに持って来て、ズラッーと並べといてくれりゃエーのに」

というボヤキを訊くに及び

「オマエのような無粋なヤツは、フレンチと言うガラじゃねーよ」

と、ツッコミを入れてやりました (*^m^*)ぷはは

0 件のコメント:

コメントを投稿