この頃、愛読していた週間少年漫画誌の連載漫画に出てくる、ツッパリマンガをにゃべが話題にした事から、クラスの男子生徒の間でちょっとしたブームとなった。
このマンガには、少林寺とオボシキ「中国拳法の奥義」といった格闘技術の数々が、かなり本格的な解説付きで連載されており、なにより強いものに憧れるこの年頃の男どもを刺激するには充分だった。
にゃべとて例外ではなく、教室のあちこちでチャンバラ紛いの格闘ごっこが幅を利かせるに至る頃には、すっかりその中心人物となるまでに入れ込んでいた (*`▽´*) ウヒョヒョヒョ
元々、ブルース・リーやジャッキー・チェンのカンフーにはかねてから強い関心を寄せ、小学生の頃からおもちゃのヌンチャクを振り回していたくらいだから、強くてカッコ良い硬派なマンガのキャラに入れ込むのも不思議はない。ところが人一倍凝り性だけに、次第にチャンバラ紛いのお遊びレベルには飽き足らなくなり、密かに少林寺拳法の研究を思い立つ。
そうと決まれば、行動が早かった。早速、書店に赴いて専門書を購入してくるや、帰宅後や休みの日などを利用し自宅で“修業”に励む、少年・にゃべの勇姿が。実際に腕を試すような機会はないため、どの程度上達したかは測り知ることは出来なかったが、一応はもっともらしくサマになるところまで上達したのは、なにかと飽きっぽいワリには異例の事だったかもしれない。
一時は、空手道場(少林寺の道場は、近所になかった)に通うことも真剣に考え渋る親の了解も取り付けたが、そうこうしている間に2年生の途中からサッカー部のレギュラーに抜擢されたことで、それまでのようにサボりにくくなった。サッカーとの両立はやはり難しく、泣く泣く断念したものの「日曜武道家」としての修業には、益々熱が入る一方となった。
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