中2に進級

　2年生となり、真紀らＨ、Ｙ両地区の生徒たちが新設なった『Ｃ中』へと転出したのに伴い、元通り約240人の『Ｂ小』出身者ばかりに戻った『Ｂ中』である。

　注目のクラス分けでは、5組はにゃべっちにとっては理想的な顔ぶれが勢揃いした。男子は、小学生時代に悪友カルテッドを形成したムラカミ、マサの両君に去年の親友オグリ、芸術家肌の大男シモッチ、そしてサッカー部の親友イモも同じクラスとなるという、まことに願ってもない顔ぶれだ。

一方、女子は小学4年生以来と久しぶりに同クラスとなる香に加え、5年生以来の美佳と百合子の肉体派2人も揃った。香とともに最も期待した千春と小夜子は、残念ながら別クラスになってしまったが、まずは文句のない顔ぶれが揃ったといえるだろう。

さて、なんといっても注目は香である。中学生となってからは初お目見えとなるだけに、どうしても去年の真紀や千春と比較してしまうが、大柄のせいか大人っぽかった2人に比べると小柄な香は、どことなく子供っぽさが抜けきらない印象だ。

とはいえ、それなりに中学生らしく成長し、かわいらしさも健在だった。また、いつの間にか小学生時代はかけていなかった銀縁眼鏡を掛け、グッとインテリっぽさと大人っぽさを増した美佳。かつて大きな身体で、肉体派少女として注目を集めていた百合子の方は、いよいよ制服もはちきれんばかりの、著しい肉体的な成長が窺えた。

香と同様、4年ぶりに同クラスとなる男子のシモッチも、元々デカかった体が一段と大きさと厚みを増していた。

姉ミーちゃんは、この春から『Ｓ女学園』に通う高校生となり、中学生にゃべっちの目には急激に大人びて見えたものだった。