2004/04/30

初瀬の地酒「こもりくの里」

 ボタンで名高い奈良の長谷寺を旅した友人から「こもりくの里」という初瀬の地酒を戴いた話は、以前の7chでも書きました。

信楽焼のワタクシ好みの武骨な徳利入りで、気に入ったのはそうした見た目ばかりではなく、地酒らしい辛口ながら柔らかい喉越しの味も大変結構だという事も、また以前に触れた通りです。

さて、この酒の入っていた箱には商品カタログが入っており、信楽焼の徳利入りのが「1升」、「900ml」、「300ml」の3種類と、900ml入りの瓶詰めからなる4つの「こもりくの里」の写真とともに、注文票もしっかりと入っています。

つまり遠い初瀬地方までわざわざ足を運ばずとも、送料さえ負担すればいつでもこの旨い酒を口にする事が出来るわけですが

(いつかは・・・)

と思いつつも、なんとなく安酒を煽って済ませる日々が続いていたのでした。  

そんなところへ、まるでこちらの貧しい心中を見透かしでもしたかのように、信楽徳利(300ml)と瓶詰めが各1本ずつ届いたから驚いた。

信楽焼の徳利の方は、中身の酒を呑んだ後も熱燗用徳利として別の酒を入れて使っていたくらいで、すっかり重宝していました

送ってくれた友人が遊びに来た折りに前のと2つを並べてみると、徳利の形や色合いが微妙に異なって見えます。

赤土のような色を中心に周囲がクリーム色のような、あの信楽焼や伊勢焼特有の色使いは同じですが、以前に貰って以来、冬の間は毎晩のように熱燗で使って来た方が赤い部分の色が濃く、全体として深みのあるコントラストがくっきりとして見えます。

また形も新しい方がやや繊細でスマートであるのに対し、古い方はズングリドッシリと太めに見えるのでした。

違いとはいっても、あくまで2つを並べて見たから気付いたのであって、それほど極端な差異があるわけではありません。

焼きものの知識などはサッパリのためよくはわかりませんが、単に数年の間に製法が変わったと考えるよりは

(何度も熱湯に浸して使用しているうちに、赤の光沢が増していったのだ)  

と考える方がなんとなくロマンがあります。

デザインそのものにしても、スマートにしたと考えるよりは

(使用年月の経過とともに、次第に膨張してきたのだ)

とでも考えた方が、楽しいではありませんか。

徳利とは違い、ビンの方は呑んでしまった後の使い道はありませんが

≪冷やで呑むと、一層美味しく・・・≫

と書いてあるのにしたがって、早速冷やで飲んみると、これがまた旨い。

アルコール度20と普通の日本酒と比べるとかなり高く、地酒特有の辛口だけに調子に乗って普段のペースでグビグビとやっているうちに、忽ちにして酔いが廻って来ました (_;)ウィ~

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