学生時代、オーケストラの魅力に取り付かれたワタクシは「室内音楽なんて、つまらない」と思っていた。
そんなワタクシが、室内音楽の魅力に目覚めたのは、この曲を聴いてからだった。
この時代の多楽章作品における通例通り、ソナタ形式をとっている。
しかし、サブドミナントのテーマ繰り返しをわずかに変えて、第2主題への推移を不要にした。
この曲は、シューベルトが依頼を受けたのは1819年7月、29歳年上の友人ヨハン・ミハエル・フォーグルとともに、北オーストリアのシュタイアー地方を旅行で訪れた際のことであった。
フォーグルは、後に歌曲集『冬の旅』を初演した名歌手として知られる。
歌曲『ます』の旋律に基づく変奏曲を加えることは、パウムガルトナーからの依頼であった。
この曲の一番の特徴であり、またニックネームの由来にもなっている歌曲「ます」に基づく変奏曲楽章を加えることも、この依頼者の要望だったと言われている。
シューベルトは、この土地を大変気に入り健康的で快適な時間を過ごしたが、そのことが曲全体にストレートに現れた。
最終的に、この曲は旅行から戻った後、ウィーンで完成されたが、パウムガルトナー邸の家庭音楽会で演奏されるのに相応しい、アットホームで快適な雰囲気を持った作品となった。
※Wikipedia引用
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